いしど式の先生

2026/07/10

「65歳で再雇用が終わった時に、何をするか」──大企業36年のキャリアを持つ男性が、北京でのボケ防止そろばんから教室オーナーへ。【千葉:いしど式そろばん奏塾 津田沼校】

大手メーカーで医療機器の事業企画・販売推進を担い、オランダや北京で活躍したビジネスマン・黒原先生。 55歳のとき、単身赴任先の北京で始めた「ボケ防止のそろばん」が、まさか教室オーナーへの道を切り開くとは、本人も想像していなかったと笑います。 35年のサラリーマン生活に区切りをつけ、「日本文化を海外に広めたい」「定年後も自分で働き続けたい」という思いを胸に開校したいしど式そろばん奏塾 津田沼校。

子どもたちと向き合う中で感じた葛藤、いしど式カリキュラムの底力、そして開業前に必ずやるべき「あること」とは──。これからそろばんの先生を目指す方へ、経験者だからこそ語れるリアルな声をお届けします。

 

ボケ防止から始まった、そろばんとの再会

黒原先生のそろばんとの再会は、意外な場所から始まりました。

大手メーカーに36年勤め、X線撮影用FPD(フラットパネルディテクタ)や眼底カメラといった医療機器の事業企画・販売推進を担ってきた黒原先生。キャリアの途中でオランダに6年間駐在し、その後55歳頃に単身で北京へ。そこでの夜の過ごし方が、すべての始まりでした。

「北京に行った時はもう55ぐらいだったんで、頭もボケてきたかなという感じがして。暇な時間に何かやろうと思った時に、どうせだったら昔やっていたそろばんでもやるかと」

息子が学校で使っていたそろばんを日本から持ち込み、暇な夜には一人でそろばんを弾いていた日々。最初はボケ防止と時間つぶしのつもりが、次第にそろばんの面白さに引き込まれていきます。

 

36年のサラリーマン生活に区切り──先生を目指した3つの理由

帰国後、黒原先生は改めてそろばんを習いに大人向けそろばん教室に通い始めます。そこで感じた手応えと、迫りくる定年というリアルが重なり、「そろばんの先生になろう」という決断へとつながりました。先生が語る理由は、明確に3つあります。

① 36年のサラリーマン生活に区切りをつけたかった

「36年はやったんで、もういいかなと思った」。再雇用という選択肢もあったが、給料は下がり、65歳になれば辞めなきゃいけない。それが引っかかっていたといいます。

 65歳以降も「自分で決められる仕事」をしたかった

原先生が中国で一緒に働いた上司は、当時70歳でも現役で働いていました。「65でやめろと言われた時に何やるのかな?65歳から新しい事を始めるのは厳しいと思いました」。自分で続ける時期も辞める時期も決められる仕事を選びたかった、というのが大きな動機でした。

 海外でも通じる「日本文化」を伝える仕事をしたかった

い海外勤務経験を持つ黒原先生にとって、働く舞台は日本だけではありませんでした。「日本文化を伝えるという観点で色々考えてみました。その中で、盆栽は分からない、空手は厳しい、日本語教師もちょっと…と考えた時に、ちょうどやっていたそろばんはいけるんじゃないかと」。海外での教室開設を前提に、そろばんを選びました。

「自分の教室はやめる時期を自分で決められる。それが一番大きかった」

 

いしど式との出会い──大人教室の生徒から教室オーナーへ

黒原先生がいしど式の存在を知ったのは、帰国後にせっかくなので本格的にそろばんを再開しようと思い、大人向けそろばん教室を探した時のことでした。

「検索したらヒットしたんですよ。他はあまりヒットしなかったので、ここでいいかと」。いしど式そろばん 東日本橋教室の大人クラス(19時20分〜)に通い始めると、同じように黙々とそろばんに向き合う大人たちの姿が印象的だったといいます。

その後、いしど式が定期的に開催している教室開設の説明会(月1回程度)を知り参加。「そもそも、そろばんは面白いし、本部のバックアップもしっかりしているし、なにより、そろばんを子供が習得する事により、その子供達の将来が大きく変わる可能性もあるし、その子供達が大人になった時に、日本の将来を変えてくれるかもしれない、そんな可能性を秘めている。これはすごい仕事だ。 」と決断を語ります。

 

指導者資格の取得──1年間の学習で感じたこと

学習内容はどんなもの?

指導者資格の取得にかかった期間は約1年。学習は主にインターネットの教師資格講座で進みます。そろばんの弾き方や計算の習得が中心でしたが、随所に為になる部分がありました。 

そして、資格取得後に行われる2日間の研修(本部またはオンライン)は大変役に立つ研修でした。

「スクーリングはしっかり教え方を教えてもらえるので、そこがすごく良かった」

暗算法など各科目の指導方法をしっかり学べる場として、先生も高く評価しています。

教えること自体への不安

営業・企画畑一筋できた黒原先生にとって、「指導」は未知の世界でした。

「突然全く違うじゃないですか。教えるのって、しかもこんなちっちゃい子どもたち、本当に教えられるのかなって思いましたよ」。開校前は不安と期待が半々どころか、「不安の方が多かった」と正直に振り返ります。

学習時間の確保は「週末だけ」

在職中の学習は、平日はほとんどできず、週末に集中して取り組みました。家族の協力も得ながら、退職前の約1年間で資格取得を完了させました。

 

開校してわかったこと──子どもたちとのリアルな日々

最初の1年は「本当に苦労した」

今もそうですが、特に最初の1年間は本当に苦労しましたね。保護者様からお𠮟りも含めていろいろご意見をたくさん頂戴しました」。大人同士のビジネスコミュニケーションしか経験のなかった黒原先生にとって、保護者との関わりは大きな壁でした。

そこから意識的に心がけるようにしたのが、次の3つです。(今でもできていないと感じる事が多いですが…) 

  • 絶対に高圧的にならないサラリーマン時代に部下にきつく言っていた自分を反省)
  • 怒らず、忍耐強く接する
  • 「なんでわからないんだ」という上から目線を一切排除する

「自分もわからない事がたくさんある。レベルは違えど、わからないという点では同じだなと思って」。この気づきが、子どもたちへの向き合い方を変えました。

指導で最も重要なのは「暗算指導」。

黒原先生が指導で一番重要だと考えているのが暗算です。「子どもは頭が柔らかいので、やり方さえ教えれば暗算がどんどんできるようになるその吸収力には本当に驚かされます」。しっかり暗算指導をしていくためには、自分自身も練習を積み重ねていかなければなりません。これは自分の先生としての永遠のテーマだといいます。

得意なのは「英語読み上げ算」

一方で、自信を持って「得意」と言えるのが英語読み上げ算。「参加した生徒が全員入賞しました」。長年の海外経験でネイティブな英語の読み上げに慣れていることが、指導にそのまま生きています。

英語のほうが日本語より桁の読み方がシンプルなため、「練習すれば英語の方が簡単」という独自の視点も、生徒の理解を大きく助けているようです。

子どもたちの成長が「やっててよかった」と思う瞬間

「足す1足す1ってやってた子が、どんどん上手に暗算ができるようになるのを見るとやっぱりすごいなと思う。この暗算力って一生ものなんですよ」。

連絡帳に「不合格でとても悔しくしていました、次回は絶対合格するって言っています」と書いてくれる保護者のメッセージに、思わず力が入ることもあります。

 

いしど式カリキュラムの強みと、先生の腕の見せ所

カリキュラムの精度の高さ

開校から3年、黒原先生がいしど式のカリキュラムについて特に感じるのは「よく考えられている」という点です。

「暗算指導を始める時期が大変具体的に指示されている。珠算でこの級を取ったら、暗算でこの級を取っておくのが理想的、というところまで指導されるので、その通りにやっていくと伸びていく」。

フラッシュ暗算を教えていないのに、いつの間にかコンクールで入賞する生徒が出てきたエピソードも。「教え方さえ間違えなければやれる、というのが確立されているのがいしど式」と語ります。

先生の腕の見せ所は「個人への見極め」

カリキュラムはあくまでベース。「生徒によって個人個人で違うので、そこは見極めながらやっていくしかない。そこが上手な先生の生徒はハッピーだろうし、まだ私は全然ダメだと思っている」と謙虚に話します。

まだ3年の経験だからこそ、もっと積み上げていきたいという向上心がにじみ出ています。

研修体制の充実

開校後も研修は定期的に行われており、「受けないと自分が成長できないし、生徒にも迷惑がかかってしまう。」と感じるほど充実しています。教材の質の高さと合わせ、本部のサポート体制がフランチャイズ運営の大きな支えになっています。

「いしど式じゃなくて自分個人で始めていたら、生徒は絶対こんなに集まっていないと思います。いしどさんのお墨付きがあって、教材もあって、前提もあって、で成り立っている」

 

「シミュレーションなしで始めるな」──開業希望者へのリアルなアドバイス

これから教室を持とうと考えている方へ、黒原先生からの言葉は明快です。

「売上と利益のシミュレーションはしっかりやった上で決めた方がいい」

36年間、損益計算書と向き合ってきたビジネスマンならではの視点です。

特に、テナントを借りる場合は家賃というランニングコストが発生します。「自宅開講なら初期リスクは少ないが、借りるなら生徒数と収支のバランスをしっかり試算すること」。サラリーマンなら、定年再雇用や他の仕事をした場合の収入と教室運営の収入を比べるシミュレーションも重要だといいます。

「いしど式の説明会での数字は大雑把な部分もある。実際にやっている先生に細かく聞くのが一番。もし分からないところがあれば、私のところに聞きに来てほしい」と、実経験に基づく相談も歓迎しています。

一方で、自宅開講モデルなど初期投資を抑えたスタートも選択肢のひとつ。「どちらのモデルを選ぶかのための、シミュレーションが大事」という点を強調します。

いいことばかりじゃない、でも面白い

「いいことばっかりじゃないですよ、どの世界もそうですけど」と正直に語りつつも、こう続けます。

「子どもがいっぱいいると、やっぱり元気になるんですよ。こんなおじさんでも、子どもと一緒にいると元気になる。子どもは元気なんで、その元気が移ってくる。面白い仕事なんじゃないかな」

 

まとめ──子どもの元気に充満した場所で、自分らしく働く

開校前は「本当に子どもたちを教えられるのか」と不安だった黒原先生が、3年を経て感じていること。

「今はむしろ楽しい。やってみると全然違う」。

36年間のビジネスキャリアで培った数字感覚、海外での経験、そしてそろばんへの情熱が交わったのが、奏塾そろばん教室です。

「そろばんは日本文化の一つ。それを継承できる人になれる。シミュレーションしてこれはいけると判断したら、あとは迷うことはない。やっていくといい」

自分のペースで、自分が納得するまで続けられる仕事──それが、黒原先生がそろばんの先生を選んだ理由であり、今も続ける理由です。

インタビューを通して

大企業で医療機器を世界に売り込んできた黒原先生が、ボケ防止というきっかけからそろばんの先生に。数字に強いビジネス視点と、子どもに怒らないと決めた柔らかさ。経験に裏打ちされたリアルなアドバイスは、これからそろばんの先生を目指すすべての方に届けたい言葉です。

いしど式そろばん奏塾 津田沼校は、これからも子どもたちの「一生もの」の力を育て続けます。

 

いしど式でそろばんの先生を始めませんか?

いしど式そろばんでは、黒原先生のような大人のキャリアチェンジや、ワーキングマザーの独立・開業を全力でサポートしています。未経験からでも安心のカリキュラムと研修体制、全国に広がるネットワークが強みです。

定年後の第二の人生として、育児との両立を考えている方として、日本文化を広めたいという思いを持つ方として──さまざまな動機を持つ方が、いしど式で新しい一歩を踏み出しています。

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