小学4年生で最高段位10段を獲得したほか、数々の全国大会で輝かしい成績を残している千葉県・石戸珠算学園西船橋教室の白田優大くん。そろばんを続けていると壁にぶつかることもあるけれど、めげることのない強さはどこから来るのでしょうか。そこには、「負けず嫌いで立ち直りが早い」と言われる優大くんの、大人顔負けの精神力がありました。
目次
「小学校に通うだけでは出会えない人に会えた」優大くんの母・秋穂さんに聞く、そろばんを始めてよかったこと
──優大くんがそろばんを始めたきっかけは。
秋穂さん: 優大がそろばんを始めたのは5歳のときです。小学校に上がったとき、計算に困らないようにと思い、通わせることにしました。他にはサッカー、スイミング、体操教室に通っていて、忙しいなかでの新たな習い事でした。
──ご両親はそろばんのご経験があったのでしょうか。
秋穂さん: 私自身は経験がありません。主人は少しやったことがあると言っています。
──そろばんを始めてよかったなと思うことはありますか?
秋穂さん: 計算力や集中力がつくというのはもちろんですが、小学校に通うだけでは出会えなかった人に会うことができ、目標になる人との出会いもありました。また教室の仲間も、「なぜこんなにいい子が揃っているのだろう」と思ってしまうほど良い仲間に恵まれました。
──学習面でのメリットはどのぐらいありましたか?
秋穂さん:学校の先生からは、「教師の立場がなくなるほど計算力が素晴らしく、算数が完璧」と高学年になってから言われ続けています。
──生活面でのメリットは。
秋穂さん: 接骨院の先生に「『ありがとうございました』と当たり前のように挨拶ができるのがすごいですね」と言われて嬉しかったです。
そろばん卒業生に聞きました「学校の授業も計算や算数が得意」「勉強が楽しい」
いしど式そろばんを卒業し、有数の進学校へと進まれた卒業生へのアンケート結果があります。そろばんで計算力に自信が付いた卒業生は、白田くん同様算数や計算に自信をもって授業に臨むことができ、また計算力を周りに褒められたり驚かれたりすることで、優位性を感じていたとの結果があります。
いしど式そろばん卒業生の実際の体験談はこちらから:中学受験に今からでも間に合う!そろばんで身に付く力をフル活用でしっかり対策できる
他にも算数以外の授業でも楽しいと感じたり、授業などでつまづくことも少なく毎日の授業に臨めていたと実感しています。
褒められることで得意なことができ、そこからくる自信は何事にも前向きに取り組むことのできる原動力にもなりうるのです。
──優大くんの1日のスケジュールを教えてください。
秋穂さん: 6時30分に起床し、7時過ぎぐらいまでにご飯と学校の準備。学校に行くまでの30〜40分ぐらいに暗算の練習をして、7時40分に登校します。下校時間は15時30分。平日は習い事がありますので、習い事が始まるまでの間に宿題や塾の宿題をこなし、そこから習い事です。帰宅時間は20時頃ですね。夕食、お風呂などのほか、宿題などがまだあれば終わらせます。22時に就寝です。習い事はサッカーと塾がそれぞれ週2回ずつです。そろばんは、オンラインを含めれば毎日やっています。
──学校の勉強との兼ね合いはどうされていますか?
秋穂さん: 学校の宿題は、漢字か計算ドリルが毎日出るのですが、5分ぐらいで終わらせてしまいます。塾の宿題との兼ね合いは大変そうですね。自発的に取り組むのですが、途中で遊び始めてしまうことも多いです。そんなときには、「いつまでも終わらないよ」と声がけします。
──試験や大会の前などに気をつけていらっしゃることは。
秋穂さん: 小さなことですが、優大がお腹が空かないように気をつけています。試験の時間に集中できるように、その前の時間は少しリラックスさせてあげるとか、そういうことですね。ちなみに、私のほうから「大会に出てみたら?」と言ったことはありません。練習は自発的にやりますが、たまに進みがよくなかったりすると、「口だけでは勝てないよ」と言うことはあります。
──そろばんを続けていると、思い通りにいかなかったり、挫折感を味わったりするようなこともあるかと思います。そんなときにどんなサポートをしていますか?
秋穂さん: 優大は性格的に立ち直りが早いのです。特にこちらが何もしなくても、いつも勝手に立ち直っています。精神力が強いというよりも、お調子者なのかもしれません(笑)。
──先生は優大くんのことを「負けず嫌い」と評しています。どう思われますか?
秋穂さん: そう思いますね。大会であまり結果がよくない場合、次の大会に向けて自発的にもっと練習します。
──そろばんで得た力を今後の人生でどのように生かしてほしいと思われますか。
秋穂さん: 失敗したり、試験に落ちたりと、何事にもうまくいかないことは当然あるでしょう。それでも挫けず、切り替えて前を向いていってもらえればと思っています。
「レベルの高い選手と勝負して、自分も成長できた」優大くんに聞く、モチベーションの理由
──学校の勉強とそろばん、どちらが楽しいですか?
白田くん : そろばんです。大会に勝ったときの嬉しさがあるからです。
──計算をしているときはどんな感じ?
白田くん : 何も考えず計算に集中しています。
──大会で優勝したときはどう思いましたか?
白田くん : 嬉しいのはもちろんですが、練習してよかったと思いました。
──大会で負けて悔し泣きをしたことは。
白田くん : あります。でも、それほど泣きませんでした。
──大会に出場して良かったことはありますか?
白田くん : レベルの高い選手や年上の選手に出会って、自分も成長できたのがよかったです。
──先生もお母様も、優大くんのことを「負けず嫌い」と言っています。ご自身ではどう思われますか?
白田くん : たぶん本当です。
──毎朝30分、欠かさずに練習するという努力は並大抵ではありませんね。
白田くん : サボりたいと思うときもあります。嫌なときもありますが、やるようにしています。前に先生が「1日休むと3日分おとろえる」と言っていました。
──そろばん以外に得意なことはありますか?
白田くん : サッカーもやっていますが得意ではなくて…。学校の勉強や塾の勉強はできると楽しいです。
──そろばんで次の目標は。
白田くん : クリスマスカップで日本一になることです。日本一、取れると思います。
──将来は何になりたいですか?
白田くん : まだ決まっていませんが、野球に興味があります。
世界で広がるそろばん、いしど式から世界大会の活躍者も排出している
そろばんの有効性が脳科学の面で研究が進み、世界で注目されています。
また、世界中の数学や計算な得意な人があつまる暗算の大会なども行われています。
実は、いしど式には世界大会で優秀な成績を納める生徒や生徒も多数在籍しています。
日本はもとより、世界の高いレベルで戦えることは貴重な経験で、いしど式でそろばん習得に励むみんなの憧れであり、目標にもなっています。
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右手首を骨折しても左手で練習する!先生が見た、チャンピオンとしての粘り強さ
──優大くんにいつもじゃんけん勝負を挑まれるそうですね。
佐藤先生: いつからか授業後にじゃんけんを挑まれるようになりました。私が勝つと「よっしゃ」と言うのですが、そうすると優大くんは「先生、もう一回!」と。最近学年が上がったので勝負をする機会も少なくなりましたが、優大くんが勝つまで何回も挑まれます(笑)
──他に印象的なエピソードはありますか?
佐藤先生:まだ優大くんが小さかったときのこと。5級か6級に進級し、そろばんが難しくなってきた頃、家でプリントをやってくるようになりました。そこで「頑張ったから妖怪カードをあげるよ」と1枚プレゼントしたら、すごく喜んでくれたのです。そこで、プリントをやってきたら妖怪カードをあげるという決まりが自然に出来上がりました。先生にプリントを渡すたびにカードがもらえるということがわかると、優大くんは賢いので、何枚ものプリントを何回かに分けて渡しに来るのです。頭がいいし、かわいらしいですよね。とても印象に残っています。
──なぜ優大くんは優秀な成績を収めることができているのでしょうか。
佐藤先生: 優大くんの背中には「努力」と書いてあるように思えます。入学当初からですが、“ずば抜けた天才”というよりも、コツコツと努力を続けてきた成果でしょう。優大くんはオンライン含めるとほぼ毎日、休まずに授業に参加しています。教室に来た時の練習の姿勢も素晴らしいですし、毎日続けるプリントに関しても、優大くん自身の目標の達成のために自発的にやっています。練習の内容を見ても、最後までしっかり直しをしていますね。 一番練習をしています。
──優大くんの勉強の内容は、他のお子さんと比べて何が違いますか?
佐藤先生: 集中力はもちろんなのですが、優大くんは自分で次にやるべきことがわかっているのですね。「今日これをやる」と一日のメニューをいつも決めてきているのです。そしてそのメニューをしっかりとこなしています
──優大くんの性格を教えてください。
佐藤先生: 大会で優勝するまで、負けて悔しい思いをしてきたことは何度もあると思います。でも、あまり引きずらず、くよくよしないのがすごいですね。お母様と一緒にびっくりしてしまうのですが、とにかく切り替えが早いのです。どんなに悔しい思いをしても、後ろ向きな言葉や弱音を吐いたことがありません。自分の力や可能性を信じているように感じます。まるでオリンピックのメダリストのようです。
──右手首を骨折してしまったことがあるようですね。
佐藤先生: 骨折大事件と呼んでいて、もはや伝説になっているのですが、なのはなカップ珠算選手権大会で見事優勝したその日に自転車で転んでしまい、大切な右手首を骨折してしまったのです。さすがの優大くんも落ち込んでしまったのですが、周りの仲間たちがいっせいに励ましてくれました。選手の中には励ましのお手紙をくれた子もいました。
「左手の計算を上手にする」「暗算の精度を上げる」と、すぐに切り替えて取り組みはじめました。優大くんは仲間からも、先生たちからも愛されています。
──優大くんの目標に向けて、どのようにバックアップをされますか?
佐藤先生: 優大くんの夢はいつか暗算の世界大会に出場することです。私も優大くんと一緒に、高い目標を持ちながら頑張っていきたいですね。
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集中力やコミュニケーション能力の向上など社会で必要となる能力を身に付けたり、情報処理能力や忍耐力などのポイントから学習面でもそろばんで身に付く能力には多くのメリットが得られます。
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ひとりひとりの生徒さんに合わせて目標を設定し、課題に取り組むことで意欲的にそろばんに向き合える環境を提供しています。
珠算講師資格を取得している講師が指導を担当するため、安心して基礎からしっかりと学ぶことができます。
ほかにもいしど式では「自立」「自律」を理念とし、ただ教室に通うのではなく、人としての礼節もしっかり身に付くよう、お子様の頭と心に働きかけるよう指導しています。
脳の発達時期である幼少のおこさんから、大人まで幅広く通ういしど式。
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<プロフィール>
白田優大くん
2011年生まれ、小学校5年生。取得級は総合十段、暗算十段
石戸珠算学園 西船橋教室所属。全関東学年別珠算選手権大会優勝。2年連続で最優秀選手賞。なのはなカップ珠算選手権大会優勝・殿堂入り。関東オープン珠算選手権大会優勝(個人総合、読み上げ暗算)。第37回石戸珠算学園学園祭ジュニア暗算名人獲得。全国珠算競技大会クリスマスカップ入賞。グランプリジャパン2022入賞
▼参加者名
母・秋穂さん
石戸珠算学園 西船橋教室講師
佐藤二香
▼白田優大くんが優勝したのはこんな大会!
■全関東学年別珠算選手権大会
関東全域から全国レベルの選手が集まり、熾烈な競技を繰り広げる選手権。学年別に競技を行い、かけ算・割り算・見取り算・かけ暗算・見取り暗算と計6種目900点満点で、学年が上がるにつれて問題のレベルも上がります。
■なのはなカップ珠算選手権大会
全国珠算連盟の千葉支部にて開催している競技大会。初めて大会に参加する選手から、全国大会レベルの選手まで参加します。11部門に分かれ、かけ算、割り算、見取り暗算、見取算の計4種目800点満点で競います。
■関東オープン珠算選手権大会
2021年は「学年別部門」と学年無差別の「グランド部門」に分かれました。乗算、除算、見取り算それぞれ5分間300点満点で競います。すべての選手のなかで最も良い成績を残した選手には、グランドチャンピオンの称号が与えられました。
■石戸珠算学園主催 学園祭 決勝大会
事前に予選会が行われ、各競技上位5名程度の選手が決勝大会に出場できます。休まずに教室に通った生徒には「精勤賞」が、世界大会への出場や日本一を獲得した選手には「珠栄賞」が、全国大会などに出場し上位入賞を果たした生徒には「最優秀賞・敢闘賞」が、競技大会や検定試験において、他の生徒の模範と認められる生徒には「特別賞」が、珠算に対する努力が他の生徒の模範と認められる生徒には「優良生徒賞」が贈られます。
学園ナンバー1を決める「名人位決定戦」も見どころのひとつです。
■全国珠算競技大会クリスマスカップ
毎年クリスマス時期に埼玉で開催される全国珠算競技大会。北海道から沖縄まで、全国から選手が集まります。小学2年生以下の部、小学3,4年生の部、小学5,6年生の部、中学生の部、高校生の部、一般の部と部門が細かく分かれるほか、6部門とは別に年齢無差別で行われる日本一決定戦があります。
■そろばんグランプリジャパン
都道府県大会などにおいて、ジュニア、スクール、シニア部門において代表選手として推薦された選手と、自由参加の選手が出場します。競技は3部門に分かれて行われ、それぞれ「そろばん日本一」が決定されます。