小学2年生の算数は、1年生で学んだ基礎をもとに、より大きな数や複雑な計算に挑戦する学年です。特に「九九」や「筆算」など、これからの算数学習に欠かせない重要な単元を学びます。この記事では、小学2年生で学ぶ単元の全体像から、よくあるつまずきポイント、そして家庭でできる学習サポートの方法まで詳しく解説します。お子さんの算数学習をサポートしたい保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
小学2年生の算数で習う単元一覧
学習指導要領では、小学2年生の算数は大きく4つの領域に分けられています。それぞれの領域で学ぶ主な内容を見ていきましょう。
A 数と計算
- 大きな数(10000まで)
- たし算・ひき算の筆算
- かけ算(九九)
- 分数の導入(1/2,1/3など)
B 図形
- 三角形と四角形
- 長方形・正方形
- 立体図形(箱の形)
C 測定
- 長さの測定(cm・m)
- かさの測定(dL・mL・L)
- 時間(日・時・分)
D データの活用
- 表とグラフ
これらの単元は相互に関連しており、順序立てて学ぶことで算数の力が着実に身についていきます。特に「かけ算(九九)」は小学2年生で最も重要な単元の一つです。
小学2年生が算数でつまずきやすいポイント

小学2年生の算数では、扱う数が大きくなり、計算も複雑になります。多くの子どもが同じようなところでつまずくため、早めに気づいてサポートすることが大切です。
よくあるつまずき①「大きな数」と「位」の理解
100を超える3桁の数になると、急に難しく感じる子どもが増えます。「235」という数字を見ても、それが「200と30と5」からできていることや、百の位・十の位・一の位という位の概念が理解できていないケースが多く見られます。
数直線や具体物を使って数の大きさをイメージできないと、数は抽象的なものになってしまいます。特に「358と385はどちらが大きい?」といった比較問題で、位を混同してしまい、間違えやすくなります。位の理解があいまいなままだと、筆算での計算ミスにもつながります。
よくあるつまずき②「筆算」でつまずく「繰り上がり・繰り下がり」
2桁の筆算、特に繰り上がりや繰り下がりが発生する計算でつまずく子どもは非常に多いです。「58+37」や「83-26」のような計算で、一の位から十の位への繰り上がり・繰り下がりの処理が複雑に感じられ、手順通りに解けなくなってしまいます。
1年生の頃は指を使って数えることで対応できていたものの、2桁になると指での計算が追いつかず、計算ミスが増えてしまいます。筆算のルールを丸暗記しているだけで、なぜその手順で計算するのかを理解していないと、応用が利かなくなります。
よくあるつまずき③「九九」の暗記と使い方
小学2年生の最大の関門とも言えるのが「九九」です。九九の暗記自体はできても、実際の計算や文章題でどう使えばいいのかわからない子どもが少なくありません。「6×3」と聞かれたら答えられるのに、「1箱に6個入ったお菓子が3箱あります。全部で何個ですか?」という問題になると手が止まってしまうケースです。
これは、かけ算の意味、つまり「6のまとまりが3つ分」という概念がピンときていないことが原因です。九九を単なる暗記として覚えてしまうと、かけ算を使う場面の判断ができなくなってしまいます。
小学2年生の算数学習のポイント

つまずきを防ぎ、算数を楽しく学ぶためには、家庭でのサポートが効果的です。ここでは、小学2年生の発達段階に合った学習のポイントをご紹介します。
「大きな数」を具体的にイメージさせる
3桁の数を理解するには、具体物を使った視覚的なアプローチが有効です。数え棒やブロックを使って、10本で1つの束、10束で100の塊というように、実際に目で見て数の大きさや位を実感させましょう。
また、数直線やカードを使って、数の並び方や大小関係を視覚的に理解する工夫も大切です。例えば「250は200と300の間にある」といったことを数直線上で確認することで、数の感覚が身につきます。位取り表を使って、百の位・十の位・一の位に数字を書き込む練習も効果的です。
基礎となる「筆算」を丁寧にマスターする
筆算は3年生以降もずっと使う重要な計算方法です。初めて筆算を学ぶときは、具体物やイラストを使って、繰り上がり・繰り下がりの仕組みを丁寧に説明しましょう。「一の位が10になったら十の位に1繰り上げる」という抽象的な説明だけでなく、ブロックを実際に動かして見せると理解しやすくなります。
計算の途中で声に出して数えたり、保護者が一緒に手順を確認することで、計算ミスを予防できます。「まず一の位を計算して、次に十の位」というように、ステップを意識させることが大切です。焦らず、正確さを重視して練習を重ねましょう。
図や線分図を活用し「文章題」を攻略する
文章題が苦手な子どもには、問題文を線分図や絵、テープ図に置き換えて視覚化することが効果的です。「りんごが8個ありました。3個食べました。残りは何個ですか?」という問題なら、8個の丸を描いて3個に×印をつけるなど、状況を絵にすることで理解が深まります。
問題文は声に出してゆっくり読ませ、「何を聞かれているのか」「何がわかっているのか」を確認する習慣をつけましょう。図で数量の関係や流れを把握させることで、どの計算を使えばいいのか判断できるようになります。この習慣は高学年になっても役立つ重要なスキルです。
そろばんで計算力を鍛えてみませんか?
小学2年生の算数学習において、そろばんは非常に効果的なツールです。そろばんは、珠を動かすことで数を視覚的に学べるため、大きな数の位取りや繰り上がり・繰り下がりの仕組みを体感的に理解するのに適しています。
特に筆算でつまずきやすい繰り上がり・繰り下がりの計算も、そろばんでは珠の動きとして視覚化されるため、自然と理解が深まります。指先を使うことで脳の発達にも良い影響があり、集中力や計算の正確性も向上します。
いしど式そろばん教室では、一人ひとりの理解度に合わせた指導で、楽しみながら確実に計算力を伸ばすことができます。九九の定着や筆算の基礎固めにも効果的なカリキュラムで、算数に自信がつきます。まずは無料体験レッスンで、そろばんの魅力を体感してみてください。
















