教育・子育て

2022/09/05

右脳派と左脳派の違いと診断方法

右脳派・左脳派という言葉を聞いたことがあると思います。
これは脳の左右で異なる機能を持つという考えに基づいて設定された二分法です。
この記事では右脳派・左脳派それぞれにどんな特徴があるのか、自分はどちらなのか調べる方法などをお伝えしたいと思います。

 

右脳派?左脳派?かんたんな診断方法

「右脳派」なのか「左脳派」なのかを知ることは、実はそれほど難しくありません。
いくつかの項目をチェックするだけで、どちらの傾向を持っているのか、簡単に診断することができます。

こうした傾向を知ることで、「どんな学び方が合うのかな?」と考えるきっかけにもなり、日常の過ごし方や勉強方法を工夫するヒントにもつながります。

まずはいくつ当てはまるか、チェックしてみましょう。

 

右脳派チェック

右脳派の方に共通するのは主に以下の内容です。

・喜怒哀楽がはっきりしている
・直感で物事を判断する、あまり考えないで後で困ることがある
・車の運転が得意である
・人の気持ちがよく分かる
・テレビや映画の感動シーンで泣いてしまうことが多い
・両手の指を組んだとき、左手の親指が上になる
・腕を組んだとき、左腕が上になる

 

左脳派チェック

左脳派の方に共通するのは主に以下の内容です。

・何事も原因や理由、メリットやデメリットを考えて決断する
・理路整然と話すことができる、話が分かりやすいと言われる
・感情があまり表に出ない
・慌てずに物事に対処できる
・プレゼンテーションが得意である
・両手の指を組んだとき、右手の親指が上になる
・腕を組んだとき、右腕が上になる

 

右脳派はこんな人

右脳派の特徴

右脳派の特徴として、主に以下のものが挙げられます。

・感情表現が豊か
・感性がするどい芸術家
・人の気持ちを汲み取れる
・空間認知に長けている
・アナログ派
・暗記が得意

 

右脳の機能

右脳はイメージ力や記憶力、想像力やひらめきを司る脳です。視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感に関係し、感情をコントロールしています。音や色の違いを認識したり、物事に感動したりするのも右脳の働きによるものです。

右脳は情報をイメージとして認識し整理する役割を果たしています。左脳との違いは、記憶の容量。右脳も左脳も物事を整理して記憶しますが、イメージで記憶することで左脳の数千倍もの情報が処理できるといわれています。

右脳の働きが活発なのは、言葉がまだ未発達な3歳前後の幼少期。成長するにつれてだんだんと言語を司る左脳が活発に働くようになり、左脳優位になっていきます。これがいわゆる「頭が固い」という状態。大人になると右脳をいかに使うかが脳を活性化させる一つのポイントになります。

左脳派はこんな人

左脳派の特徴

左脳派の特徴としては主に以下のものが挙げられます

・論理的で冷静
・筋道立てて考える
・客観的な分析が得意
・デジタル派
・計算が得意
・几帳面

左脳の機能

左脳は言語や計算力、論理的思考を司る脳です。右脳は情報を知識として認識し整理する役割を果たしています。記憶にも関係していますが、主に言語や数的処理を司る脳なので、記憶脳力は右脳に比べると劣っています。

 

右脳派・左脳派という概念はいつ生まれた?

右脳派・左脳派という概念は、1960年代にロジャー・スペリー博士による分離脳研究から派生した考え方で、人間の思考や行動パターンを脳の左右の優位性で分類しようとするものです。この理論は、個人の認知スタイルや性格傾向を理解する枠組みとして広く普及し、教育やビジネス、自己啓発の分野で活用されてきました。

しかし、現代の脳科学研究では、脳は左右が密接に連携して機能しており、特定の課題に対して片側だけが働くという単純な二分法は科学的根拠に乏しいことが明らかになっています。複雑な認知活動では両半球が協調的に働き、個人差も脳の構造的な左右差よりも、経験や学習、環境要因による影響が大きいとされています。

それでもなお、この概念は思考タイプを理解し、自己理解やコミュニケーションの改善を行う為のツールとして一定の有用性を持ち、現在も使われています。

 

利き手との関係

左脳派か右脳派かは利き手とも関係があるといわれています。四肢は脳からの指令で動きますが、利き手=使いやすいほうの手なので、脳の働きとダイレクトに関係があるというわけです。

右利きは左脳からの伝達系統が優位であることを一般に示しています。逆に、左利きは、右脳からの伝達系統が優位であることを示します。右利きの人が圧倒的に多く、左利きは全人口の10%未満ともいわれていて少数派です。

ミケランジェロやピカソ、モーツァルト、ベートーベン、アインシュタインは左利きだったといわれています。レオナルド・ダ・ヴィンチに至っては両手利きだったとか。あくまで参考ですが、利き手と脳の発達には何か関係があるかも知れません。

 

右脳の活性化にはそろばんがおすすめ


そろばん(珠算式暗算)は右脳を活性化させるものとして注目を集めています。珠算式暗算では、珠の形をイメージして計算をしていきますから右脳を非常に使うのです。
いしど式では子どもの能力を育てるという観点から、特にこの暗算力を鍛えることを重視しています。できれば右脳が活発な小さいころから暗算を始めることで、脳力を伸ばしやすくなります。

いしど式そろばんでは、教室への通学のほか、ご自宅でもそろばんが学べるいしど式オンラインも開講中です。将来的な基礎学力アップや勉強の習慣化を目指したいときには、ぜひいしど式そろばんをご検討ください。

 

まとめ

右脳も左脳もどちらも人間の活動の中で大事なもの。重要なのは、バランスよく鍛えて使うことです。大人になるにつれて右脳の力が低下しますから、小さな頃から右脳を鍛えて、いつまでも「柔らか頭」の大人でいられるようにしたいものですね。

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