そろばん学習

2023/03/31

ゴルファー須藤弥勒、ゴルフ仲間にも驚かれる強さの秘密を語る

ゴルファーとして活躍する須藤弥勒選手は、幼少期からそろばんを習う有段者でもあります。須藤選手の強さの秘密の裏にあるのが、そろばんから得た計算力や集中力、忍耐力です。そろばんとゴルフの関係や、日常で活かせるそろばんの能力、そろばんのおすすめポイントについて伺いました。

最年少記録、ジュニアメジャー4冠など世界で活躍するゴルファー

まず、ゴルファーとして活躍する須藤弥勒(すどうみろく)選手について紹介します。

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沼田:では最初に自己紹介をお願いします。

弥勒:小学5年生の須藤弥勒です。(インタビュー時:現在6年生)

沼田:弥勒ちゃんは何の選手ですか?

弥勒:ゴルフです。

 

沼田:ゴルフでどんな成績を残していますか?

弥勒:史上最年少優勝を5歳で、そのあと2連覇をしています。

   そして、ジュニアメジャー4冠を世界で初めて取りました。

 

沼田:すごいね!おめでとうございます。

ゴルフは、それだけの成績を残すのにすごい練習していると思うんだけど、普段、どれくらい練習しているの?

弥勒:普段、学校に行かない日は10時間練習しています。

 

沼田:10時間もの練習、練習したくないときはない?

弥勒:ないです。

 

沼田:えー?つらいときはない?

弥勒:つらいときですか…つらいときは、(ゴルフが)できないときです(笑)

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須藤弥勒選手とは?

 

須藤弥勒選手は、群馬県太田市出身のゴルフ選手です。2011年8月6日生まれで、2023年5月現在11歳の小学6年生になります。2017年4月にアメリカのカリフォルニア州で行われた大会(6歳以下)優勝、同年7月のIMGA世界ジュニアゴルフ選手権でも優勝。ゴルフ世界ジュニアメジャー初の4勝も達成しました。

 

アルペングループの「ゴルフ5」と、アマチュア選手ながらプロのシード選手と同等の年間1,000万円での所属契約およびマネジメント契約を締結したことでも話題となりました。

 

須藤弥勒選手は3歳のときからそろばんをはじめ、段位も取得。学校がない日は10時間行う練習や試合の合間を縫って現在もそろばんを習い、文武両道を実現させています。

 

弥勒選手が感じる「そろばんとゴルフの関係」

 

須藤弥勒選手は、そろばんを習うことで得た「指先の力」「集中力」「計算力」が、ゴルフにも役立っていると話しています。小さいころからそろばんによって養われた指先の感覚は、ゴルフの握り方にも活かされているそうです。

 

そろばんで身に付いた集中力は、試合でも発揮されています。須藤選手がフォームに入ると集中力を発揮し、周辺で大きな音を出されても気にせず打てるのだとか。そろばんの計算力は、スコアやグリーンスピードの計算やコースマネジメントに活かされているそうです。

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沼田:たくさんゴルフの練習を頑張っているけど、そんな忙しい中でそろばんも頑張っているんですよね?

弥勒:はいそうです。

 

沼田:そろばんは何歳から始めましたか?

弥勒:そろばんは4歳から始めました。

 

沼田:そろばんをやっててよかったなって思うことは?

弥勒:そろばんをやっててよかったことはもちろん、集中力がアップするということと。あとは指先の感覚が小さい頃からすごく養われていました。

 

沼田:それはゴルフに?

弥勒:ゴルフにすごく関係があって。(クラブを)握るときとか。

あとは私ピアノもやってて、ピアノを弾くときとかもそろばんをやっていてすごく上手くなりました。

 

沼田:集中力はゴルフでどんなときに役立ちますか?

弥勒:集中力は、試合中とか(に役立つ)。

アメリカなどの海外行くと、私がフォームに入ると物をガチャンって倒したりする人がいるんですけど、全然気にせずに打ってますね。

 

沼田:ゴルフのスコアの計算とかに役立つ?

弥勒:すごい役立ちます。1桁だったり(するので)、眠りながら簡単にできます。

 

沼田:1桁だから、計算力というほどでもない?

弥勒:すごい簡単です。2桁とか(でも)。

 

沼田:ゴルフは頭脳のスポーツとも言われますよね。

弥勒:はい。

意外と体で打ってるから頭脳いらないでしょって言われるんですけど、

ある程度の(レベルの大会に)行くと頭脳(というスキル)も入ってこないと全然これ以上(上位に)上がっていかないので、勉強とゴルフを両立したりしています。

プロが(皆さん)結構言われるのは、コースマネジメントや、グリーンのスピードを計算するために勉強もし、そうすることで、世界とか(で戦って)行けます。

 

沼田:グリーンでのスピードも、感覚的ではなく、そろばんが役立ちますか?

弥勒:役立ちます。毎日一緒ってことはないんで。

絶対に、毎日時間によってもスピードが変わるので。

雨が降ったらもっと重くなるなど、絶対(条件が)変わるので、すごい役立ってます。

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須藤家で合理的に取り入れた「そろばん」

 

須藤選手のお父様は東京大学の大学院卒業後、10年ほど大学での研究職に就いていましたが、弥勒さんのゴルフのサポートのため、大学を辞め現在はゴルフ場に勤務されています。お父様によると、須藤家では須藤選手だけでなくほかのご兄弟もそろばんを習われているそうです。

 

お父様いわく、須藤選手はそろばんを習っていることで「比重×スピード」の計算ができるため、パターを感覚ではなく計算に基づいて打っているとのこと。小学校2、3年ごろには計算に基づいた正確なパターショットができるようになっていたそうです。一度ゴルフが忙しくなってしまい、そろばんを休んでいたときにはパターを感覚で打つようになってしまい、正確なショットが決まらないこともあったとか。そのときには慌ててそろばんを復活させ、計算に基づく打ち方に戻したそうです。

 

さらに、お父様からもそろばんの持つ集中力や忍耐力がゴルフに活かせているとのお話を聞けました。9ホールで集中力が切れてしまう選手が多い中、須藤選手は後になればなるほど集中力によって本来の強さを発揮しているそうです。

 

日常でも活きる「そろばん」の効果

 

そろばんは、須藤選手の日常生活でも役立っています。たとえば学校の算数の授業では、通常ひっ算で行う2桁2桁の掛け算や2桁3桁の掛け算を暗算で計算できます。そのため計算が早く終わるため学校の勉強も楽しいと感じているそうです。また、算数の宿題も暗算によってすぐに終わらせられるため、自主勉強やゴルフの練習に時間を充てられるそうです。

 

海外でゴルフの大会が開かれるとき、一緒にゴルフをやっている仲間からはそろばんをやっていることを驚かれるそうです。買い物のときもレジで会計が終わるまえに暗算で金額を計算し、先にお金を出してしまうため、周りがびっくりすることも多いそうですよ。そろばんが浸透していない国の選手には、暗算や計算を披露することもあるそうです。

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沼田:弥勒ちゃん。学校の勉強は楽しいですか?

弥勒:楽しいです!

 

沼田:どんなところが楽しいですか?

弥勒:算数とかの授業では、最近だと2桁×2桁の掛け算とか、2桁×3桁の掛け算とか。

4桁÷2桁の割り算とかも結構出てくるんですが、みんなは筆算とかでやるんですけど、暗算でできるんですごい簡単ですね。

あとは算数の宿題とか。出された時に5分くらいですぐ終わるんでどんどんどんどん(進めて、あとの時間は)自主勉強とか。練習に集中できます。

 

沼田:弥勒ちゃんはもう段をとってるから相当練習しなきゃ先には上がれない。

でもゴルフの練習も忙しいから、そんなにそろばんは練習できない。

昇段する可能性は低くても、続けてるのはどうしてですか?

弥勒:一時期そろばんをサボったことがあったんです。

しばらくサボってたら集中力がガクッと落ちて(ゴルフが)つまんなくなったんです。だからそろばんをちょっと(再開し)始めると、やっぱり集中力が上がって楽しくなりました。

 

沼田:計算ができるので、外国での大会で、ゴルフ以外で弥勒ちゃん計算披露したりするって聞いたのだけど?

弥勒:そうですね。

会計のときとかレジ打つより先に何ドルって出しちゃいます。

 

沼田:一緒にゴルフをやっている仲間たちは、弥勒ちゃんそろばんやってることに驚いてるんですよね。

弥勒:すごい驚いてます。

アメリカの学校って、そこまでそろばんが浸透してないんですよね。

なので日本でそろばんをやってから海外に行くと、みんなすごいびっくりしてます。

 

沼田:それは弥勒ちゃんの計算力を見て?

弥勒:計算力ですね。そろばんで鍛えた計算力。

暗算とか見て、すごいびっくりしてもらえます。

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計算力だけじゃない!そろばんが脳に与える力

 

そろばんで身に付くのは計算力だけではありません。以下の6つの力が身に付けられます。

・集中力

・記憶力

・判断力

・処理能力

・忍耐力

・想像力

 

そろばんからは集中力が身に付きます。須藤選手のようにスポーツの大切なシーンにおける成功率を上げるほか長時間の作業が苦にならない、作業の効率が上がる、小さいころから椅子に長い間座る習慣が身に付くなどのメリットがあります。

 

そろばんにより、頭の中で正しくそろばんの珠の動きをパターンで記憶し計算するトレーニングを行います。それにより記憶力も身に付きます。

 

限られた時間内に瞬時に答えを出すそろばんによって、処理のスピードがアップし、物事の判断力が身に付きます。また計算のスピードが求められるそろばんを繰り返し行うことで、膨大な量の情報を収集、整理、処理できる処理能力が身に付きます。

 

そろばんを上達させるためのコツコツ練習を繰り返すことで、物事をコツコツ進められる忍耐力が身に付きます。

 

そろばんの目と指先、頭を駆使してインプットとアウトプットを繰り返す作業は、右脳が鍛えられます。それにより右脳の司る創造力やひらめきの力のアップも期待できます。

 

家族の共通のコミュニケーションに

 

須藤家では、須藤弥勒選手のほかお母様のみゆきさん、さらに兄、弟と一家でそろばんに取り組んでいます。お母様のみゆきさんは元フィギュアスケート選手でありながら音楽大学を出たピアニストでもあり、さらにそろばん有段者でもあります。

 

みゆきさんは子どもたちがそろばんに通うことになり、自分が「やりなさい」と言うだけでなく手本になろう、と思いそろばんの学び直しを始めたそうです。最初は指が動かなかったのですが、朝4時に起きてコツコツ練習を続けて頑張った結果、段を取りました。みゆきさんがそろばんの勉強を始めると、子どもたちも自然に起きて一緒にやるようになり、「そろばん」が親子共通の話題となりました。

 

子どもたちはみゆきさんと一緒にそろばんをやることが嬉しいと感じ、みゆきさん自身も子どもたちに励まされながらそろばんを続けられたそうです。

 

大人も子どもも一緒に!親子で始めるそろばん

 

そろばんは、計算力や集中力、記憶力を高めるだけでなく、さらに仕事や日常生活でも役立つ情報処理能力や忍耐力、創造力を高める効果もあります。そろばんは子どもの習い事というイメージがありますが、大人の習い事としても多くのメリットが得られます。

 

たとえば、大人がそろばんを始めると脳が活性化される、仕事以外のやりがいになる、ストレス解消になる、などの効果が得られるでしょう。親子でそろばんを習えば、一緒にそろばんを楽しみながら学べたり、親子で良いライバルとして切磋琢磨しながらそろばんを学んだりもできます。そろばんを通じて、親子のコミュニケーションや絆も深まるでしょう。

 

そろばんは子どもだけが始めるのはもちろん、親子で一緒に始めるとさらに魅力的な趣味や習い事になります。ぜひ、親子でそろばんに挑戦してみませんか?

 

詳しくはこちら:大人だからこそ始めたい。仕事や生活に大活躍のそろばんの体験談を調査!

 

そろばんのおすすめのポイントは?

 

 

須藤選手にそろばんのおすすめポイントをうかがったところ、集中力が付くところが一番のポイントとのこと。ところが、そろばんで集中力が高くなっている、と小さな子どもはなかなか気づきにくいです。幼稚園や小学校低学年の子どもへのそろばんのおすすめポイントは、指先を使ってタッチパネルのように遊んでいる感覚で、楽しく学べるところがポイントとのことでした。

 

小学生でそろばんを習うと、急に算数の成績が上がるところがおすすめだそうです。須藤選手は有段者のためゴルフの練習の合間を縫い、そろばんも相当練習しなければ先には上がれません。けれども、そろばんを休んでしまうと集中力が落ちてしまい、ゴルフもつまらなくなってしまったそうです。そろばんを再びはじめたら、集中力が上がりゴルフも楽しく感じられるようになったそうです。

 

須藤選手は、これからもそろばんは続けていきたいと考えています。

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沼田:そろばんはこれからも続けようと思いますか?

弥勒:はい!

 

沼田:小学生、幼稚園の子たちにそろばんをおすすめするポイントはどんなとこでしょう?

弥勒:ポイントは、小学生とかだと(そろばんを)弾いてて集中力が上がっているというのに気づくのが遅く、(気づくのは)高学年とかになってしまうので、まずは音(を楽しむ)とか、あとは指先でタッチパネルで遊んでるみたいな感覚がすごい面白いと思います。

 

沼田:小学生にそろばんはおすすめですか?

弥勒:すごくおすすめです。

急に算数の成績がアップすると思います。

 

沼田:ゴルフも上手になりますか?

弥勒:なります!!

 

沼田:お兄ちゃんと弟もそろばんをやってますか?

弥勒:やってます。

お兄ちゃんも3~4歳くらいの時に始めて、弟も始めてます。

 

沼田:それでは最後にメッセージを!

弥勒:はい。

須藤家は私のお母さんも私もお兄ちゃんも弟もそろばんをやってます!

皆さん、ぜひ、そろばんもやってください!

ゴルフもね!

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あとがき

 

ゴルファーとして活躍する須藤弥勒選手に、そろばんでゴルフに活かしていることや、そろばんの魅力をお伺いしました。そろばんは計算力や暗算力が身に付くだけでなく、集中力や忍耐力など、スポーツに活かせる能力も身に付けられます。いしど式そろばんで、そろばんをはじめてみませんか?見学や無料体験も行っておりますので、ぜひお気軽にお試しください。

 

いしど式とは

https://www.ishido-soroban.com/about

無料体験ページ

http://campaign.ishido-soroban.com/

 

▼プロフィール

須藤弥勒(すどう・弥勒)

2011年8月6日、群馬県生まれ。2歳からゴルフを始め、2017年、18年に最年少で世界ジュニアゴルフ連覇。2019年にマレーシア世界選手権、2021年にキッズ世界選手権を制する。家族は父の憲一さん、元ピアニスト・フィギュアスケート選手のみゆきさん、兄・桃太郎さん、弟・文殊くん。

 

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