働き方ガイド

2022/09/09

パート?正社員?子育て世代の働き方の選択を徹底調査!

「子育てがひと段落したため、社会復帰したい」「家事や育児と両立できる働き方を選びたい」など、子育て世代の女性はライフスタイルに合わせた働き方を選択する方が多いです。働き方の選択肢には正社員とパートがありますが、それぞれにメリットもあり、デメリットもあります。自分に合う働き方がどちらか迷う方も多いですよね。

この記事では、正社員とパートそれぞれの定義と、正社員とパートの違いの比較、実際の子育て世代の女性が選択する働き方はどちらかについて解説します。自分に合う働き方をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

 

「正社員」とは?

正社員とは、就業する事業所や企業において正規雇用されている労働者です。雇用期間を定めずに働く雇用形態を指します。

1日の所定労働時間は8時間、1週間の所定労働時間は40時間など、一般的に正社員は長時間働いている場合が多いですが、正社員になるための労働時間の定義はありません。そのため、1日の所定労働時間が短い、または1週間の所定労働日数が少ない従業員でも、正社員として扱われている事業所もあります。

 

「パート」とは?

パートとは、パートタイム労働法の適用を受ける「短時間労働者(パートタイム労働者)」を指します。厚生労働省では、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」が、パートタイム労働法の適用となると定義しています。通常の労働者とは、一般的に正社員を指します。つまり正社員のいる職場で、正社員よりも働く時間が短い従業員がパートに該当することになります。

パートに該当する従業員は、事業所によって「パートタイマー」「アルバイト」「嘱託」「契約社員」「臨時社員」「準社員」などいろいろな呼び方があります。いずれの場合でも、パートタイム労働法の適用となる場合はパートに当てはまります。

 

正社員とパートの違いを徹底比較!

正社員とパートは異なる雇用形態です。それぞれでどのような違いがあるのか気になる方も多いですよね。仕事内容、給与面、待遇面の3つのポイントから正社員とパートの違いを比較して解説します。

 

①仕事内容

 

正社員の方が長い時間働くため、仕事の量が多い、業務内容の幅が広くなる、責任のある仕事を任せられる機会が多い傾向にありました。近年ではパートでも正社員同様幅広い業務や責任のある業務を任せられる機会も多くなり、正社員とパートの仕事内容はほとんど変わらない企業がほとんどです。

ところが、正社員とパートが同じ仕事を行っているにも関わらず「正社員には賞与(ボーナス)や手当があるが、パートにはない」場合、正社員とパートの間で給与格差が出ることになります。この不平等をなくすために、短時間労働者の雇用管理の改善を目的とした「パートタイム・有期雇用労働法」が2020年4月より施行されました。正社員とパートの間で不合理な待遇差をつけることは違法となります。そのためパートが正社員と同じ仕事を行い、同じ成果を出しているならば事業所はパートにも賞与を支給しなければいけません。

 

②給与面

 

正社員とパートで特に大きな違いとなるのが、給与面です。正社員は定給制、パートは時給制の場合が多く、正社員よりも短時間労働となるパートの給料はどうしても低くなる傾向にあります。さらに、正社員は各種手当や賞与が支給される一方、パートは各種手当や賞与は支給されない場合がほとんどです。

正社員が昇給する場合には、基本手当や賞与に影響するためアップする給料の金額も大きいです。一方パートの時給はなかなか昇給する機会がなく、昇給しても少額(10円単位)であるのも、正社員と給与面で差が出やすい理由となっています。

 

③待遇面

 

事業所や企業によって、住居手当や育児支援手当、資格手当などのさまざまな福利厚生を設けていることが多いです。これらの手当をはじめとした福利厚生の対象となるのは、正社員のみでパートは対象外となる企業や事業所が多くなっています。正社員は社会保険(厚生年金や健康保険)に加入しますが、短時間労働であるパートは、条件を満たさなければ社会保険には加入できません。

 

社会保険の加入条件詳しく知りたい!:パートも社会保険加入が義務化?加入条件やメリット・デメリットを整理しよう

 

産休や育休などは労働基準法で定められた労働者の権利のため、正社員・パートを問わず取得できます。ただし、育休取得には正社員・パート同様に以下の条件を満たす必要があります。

・同一の事業主に引き続き1年以上雇用されている
・子が1歳を迎えた後も引き続き雇用される見込み
・子が1歳6カ月に達する日までに、労働契約(更新される場合は更新後の契約)の期間が満了しない

 

知りたい、みんなの働き方

正社員、パートそれぞれにメリットやデメリットがあります。特に女性は結婚や出産、育児によってライフスタイルが大きく変化するため、それにともない働き方を変えることも珍しくありません。正社員からパートへ、パートから正社員へ働き方を変えるパターン別のシーンやメリットについて解説します。

 

①正社員から、パートへ

 

次のようなライフスタイルの変化によって、正社員からパートに働き方を変えるケースがあります。

・出産後子育てと両立するため
・子どもの年齢が時短勤務対象以上となったため
・子どもの小学校入学により、学童の開設時間が保育園よりも短くなったため
・親の介護が必要となり時間を確保するため

 

正社員からパートへ働き方を変える理由には「時間的な理由」と「責任」があります。正社員は拘束される勤務時間が長いため、パートよりも出勤が早い、帰宅が遅いのがほとんどです。
たとえば子どもが朝家を出る時間や、学校などから帰宅する時間などの都合により、預け先が確保できないなどで、正社員からパートに変わる人も多いでしょう。さらに、子育てと両立するために責任のある仕事や転勤を引き受けられなくなることも理由のひとつです。

 

正社員からパートになることで、得られるメリットは

・子どもや家族に合わせた生活ができる
・転勤の可能性がなくなる
・仕事以外の時間を有効活用できる などです。

 

一方、正社員からパートとなることで収入が減ります。収入が減っても生活に支障はないかなどを、家族でしっかりと話し合って働き方を決めるのがおすすめです。

 

②パートから、正社員へ

 

転職活動をして別の職場の正社員になる、または同じ職場の正社員として登用してもらうなど、パートから正社員となる場合もあります。パートから正社員となるパターンとして

・子どもが成長して長い時間働けるようになった
・住宅取得など収入を重視して働きたくなった
・働いている職場から誘われた など

 

事業所や企業によっては、パート従業員本人の適性や希望に応じて正社員登用ができる制度を設けています。さらに、時短正社員などパート従業員がライフスタイルに合わせた働き方を継続しながら、正社員として働ける雇用形態を設けている事業所や企業もあります。

 

パートから正社員になることで、得られるメリットは

・賞与や手当などが受けられ収入が増える
・福利厚生の適用になる
・社会保険に加入できる
・責任のある仕事を任せられるようになる など

 

パートから正社員となることのデメリットが、拘束される勤務時間が長くなることです。一方、前述通り働く職場によっては時短制度や短時間正社員など、家事や育児などと両立しながら働きやすい制度を整えているところも増加傾向にあります。

 

③子育て世代の割合

 

2020年厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、子どもを持つ女性の就業率は72.4%、その内正社員比率は26.2%となっています。

一方、子どもを持ち働いていない女性は「自分に合う仕事が見つからない」ことを働かない理由として挙げていることが多いです。子どもがいる女性が働く場合、自分のやりたいことや給料、適性などの条件ではなく自宅からの距離、勤務時間など子どもに合わせた条件で働ける仕事を探さなければいけません。中には条件が合わないため「働きたくても働けない」という方もいるでしょう。

多くの女性が「家事や育児などプライベートと両立できる程度で働きたい」と回答しているため、事業所や企業が子どもを持つ女性の希望に合う条件や働き方を提示することが求められています。

 

どんな働き方にもメリットがある。ライフスタイルに合った働き方で充実した生活を!

正社員にもパートにもそれぞれにメリットとデメリットがあります。家族の方針や自分の将来などを熟考し、無理なくフィットできる働き方を見つけ、生き生き働くことが大切です。

 

いしど式では多彩な働き方を用意

いしど式では、子どもたちにそろばんを教える「珠算教師」を募集しています。長く先生として活躍していただくための、希望やライフスタイルに合わせた、多彩な働き方も用意しています。

・本部や教室長として活躍でき、福利厚生も充実した「正社員」
・教室長など責任のある仕事に就きながら、家事や育児などとも両立しやすい「時短正社員」
・長期休暇あり、ライフスタイルに合わせて働きやすい、扶養内で働きたいとき「アルバイト・パート」

 

アルバイトやパートも、短時間、フルタイムと勤務時間が選べます。またアルバイトやパートから時短正社員へ働き方を変えた従業員も多数います。

いしど式では、そろばんの腕前ではなく人物を重視して採用します。そろばん未経験でも、研修が充実しているため安心して働けます。また、「子どもがまだ小さい」など同じ境遇の方とそろばんの先生として一緒に働くため、子どもに合わせて休暇なども取得しやすいです。

 

まとめ

本記事の概要をまとめました。

・正社員とは雇用期間が決まっていない従業員を指し、パートとは正社員より短い時間で働く従業員を指す。
・正社員は賞与や手当がある、責任のある仕事に就ける一方時間的な制約がある。
・パートは家庭に合わせた働き方ができる一方、収入は正社員よりも下がる。
・正社員からパート、パートから正社員とライフスタイルの変化によって働き方を変える女性も多い。
・子どもがいる女性が仕事を探す場合、家庭や子どもに合うかを条件とすることがほとんど。ライフスタイルに合った働き方ができることが、長く働ける職場選びにつながる。

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