教育・子育て

2022/09/05

誰でもなりうる自己嫌悪に陥った時の克服方法について

仕事や子育て中によくある自己嫌悪。「ああ、あんなことしなければよかった」「あのとき、ああしていればよかった」と後悔して自分が嫌になることがあります。自己嫌悪に陥ってしまったときはどうやって克服すればよいのでしょうか。

◎こんなことはありませんか?
・大事な約束を忘れて遅刻してしまった
・仕事で大きなミスをしてしまった
・自分で立てた目標なのに実現できなかった
・イライラして子どもをつい怒鳴ってしまった
・余計なことを言って相手を不快にさせてしまった

こうしたことは誰にでもあることです。でも、同じようなことがあっても自己嫌悪に陥る人とそう
でない人がいます。この違いはどこから来るのでしょうか。

◎自己嫌悪の原因は○○
自己嫌悪は、文字通り自分のことが嫌になることです。自己嫌悪に陥る人には、次のような特徴があります。

・完璧主義で何でも自分の思い通りにならないと済まない
・自分と他人とを比べたがる
・負けず嫌いで、競争心が強い
・プライドが高い

「人と比べて」自分はダメだと思うこと、それが自己嫌悪を引き起こす心のメカニズムです。他の人はできるのに、なぜ自分にはできないんだと思う気持ちが自分への嫌悪感になってしまうのです。

自己嫌悪を克服するポイント

◎成長欲求を大事にする
人と比べて自分はダメだと思うことは、いけないことではありません。むしろ向上意欲があるからそう感じるのであって、よいことともいえます。「すごいな!」と思う人に出会ったとき、自分にはとても手が届かないと思えば自己嫌悪には陥らず、素直に賞賛できるでしょう。自己嫌悪に陥るのは「自分もやればあんなふうにできるはずなのに」と感じるときです。つまり「もっとできるようになりたい」という前向きな気持ちがあります。

◎自分に厳しくしすぎない
完璧主義の人はプライドが高く自分に厳しい人が多いです。「もっとできなければいけない」と常に頑張っています。それは決して悪いことではありませんが、自分への過度のプレッシャーが自己嫌悪になり自分を苦しめてしまうのはよくありません。少し柔軟に考えてもっと自分を認めてあげることが大事です。

自己嫌悪を克服する方法

◎人は人、自分は自分と割り切る
すごいと思える人にも欠点はありますし、できないこともたくさんあります。逆に、自分では何とも思っていないことが、他の人からはすごいと思われていることもあります。人は人、自分は自分です。他人を気にすることにエネルギーを費やすのは止めて、もっと自分自身にエネルギーを向けましょう。人と比べて「できない」ことではなく「できる」ことにフォーカスすることです。

◎できないなら方法を考える
たとえば、遅刻してしまったなら遅刻しない方法を考えてみます。「できない」のは「できる」方法を知らないだけかもしれません。どんな方法があるかを探しているうちに、落ち込む気持ちも落ち着いてきて、建設的なことが考えられるようになっていきます。

◎小さな目標達成を見つけて褒める
完璧主義の人は大きな理想を掲げる傾向があります。でも、大きな理想も小さな一歩から。まずは今日できた小さなことを見つけて、自分で自分を褒めましょう。自分を嫌いになるのではなく、自分を好きになること、自分を認めてあげることが大事です。

◎いますぐできることを実行してみる
せっかく素晴らしい成長欲求を持っているのに自己嫌悪に陥って一歩を踏み出せないのはもったいないことです。あれもできない、これもできないとクヨクヨ悩むなら、今すぐできることを一つ見つけて実行しましょう。行動を起こすと心もついてくるので、だんだん気持ちが前向きになっていくのを感じることができます。

まとめ

自己嫌悪に陥ってしまう人は、何かを一生懸命に頑張っている人です。その素晴らしい特質を上手に生かせば、より充実した日々が送れるようになります。むやみに自分を嫌わず、もっと自分を大事にしていきましょう。

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