そろばん学習

2022/09/09

計算力&スピードアップで数字に強くなる!暗算の上達のコツを知ろう

算数や数学の基礎となる計算力を身に付けるのに有効なのが、暗算の能力です。暗算は正しい答えを出すことと、早く計算することが求められます。暗算を身に付けることで計算力が上げられるだけでなく、日常生活でもさまざまなメリットが得られます。

この記事では暗算を身に付けるメリットに加えて、暗算を上手にできるコツをつかめる「概算」と「珠算式暗算」について解説します。苦手意識を取り除き、暗算が早く正確にできるようになりたい人はぜひ参考にしてください。

計算に強くなるには

計算に時間がかかってしまい、授業中テストなどの制限時間内にすべての問題が解けない、という悩みを持つ人も多いです。計算を早く正確にできる能力である「計算力」を身に付けるために、一番近道となるのは「暗算ができる」ようになることです。

 

計算を正確に行う方法に筆算がありますが、決まった手順で機械的に計算する筆算は正確性はあるものの、スピードは出ません。また筆算に頼ってばかりいると急いで計算するとミスをしやすくなる、書き方が雑になり正確に計算できなくなるなどの弊害が出てきます。計算のスピードアップを目指すためには、暗算の能力を身に付けることが必要です。

 

暗算力を身に付けるメリット

短時間で計算ができるようになるだけでなく、暗算力を身に付けることで将来的にも役立つメリットがたくさんあります。

 

・日常生活で役立つ
暗算ができれば、日常生活で計算が必要なときにも便利です。たとえばグループで食事に行ったときや、友人と買い物をしたときなどは割り勘をします。暗算ができれば計算機に頼らずその場で計算ができるため、周りの人から「すごい」「かっこいい」と思われることもあるでしょう。

ビジネスで計算が必要なシーンで暗算をすれば、「数字に強い人」という印象を与えることもできます。暗算がきっかけで同僚や上司、取引先からの信頼を得ることもあるかもしれません。

 

・理数脳の育成
IT技術が進歩したことによって、私たちの生活にもAIが普及するようになりました。AIの活用は人間の暮らしを豊かにしてくれる一方、人間がAIに勝てず取り残されてしまうこともこれから出る可能性があります。理数脳を鍛え、将来的にITやAIの技術進化に対応できる人材の育成が急務となっています。理数脳を育成するうえでも、暗算力は必要不可欠の要素となるでしょう。

 

計算を簡単にするカギは「概算」にあり!

暗算をするためのコツが、計算を簡単にすることです。計算を簡単にする方法に「概算」があります。概算とは「概ね」とついている通り、大まかな数字(概数)を使った計算方法です。たとえば298なら約300として計算することで、結果に近い値を求めます。桁の多い数や複雑な計算も、概算をもちいることで簡単に計算できます。

 

概算の手法
概算を使って「75-29」の計算をする方法を解説します。

1.29が30に近いため「29」を「30-1」と置き換える

2.「75-30=45」と簡単に暗算できる

3.最後に29=30-1の1を元に戻すために45+1=「46」と答えが出る

数字の分解方法や置き換え方はたくさんあるため、自分が楽に計算できる概数で考えて計算するのがポイントとなります。

 

コツは「数のまとまりを考える」

 

概算を早く正確に行うコツが、数のまとまりを考えることです。数のまとまりとは、ある特定の数字にするための数の組み合わせを指します。たとえば足して10となる組み合わせ(10の補数)には、「1と9」「2と8」「3と7」…などがあります。

数のまとまりをもちいることで、難しい式を考えやすくして計算を簡単にすることができます。

 

さらに計算に有利なのは珠算式暗算!

概算をもちいることで簡単な計算ができるため、筆算をしなくても暗算ができるようになります。一方、概算よりも暗算に有利なのが「珠算式暗算」です。珠算式暗算はより速く、大きな桁でも素早く計算ができます。

 

頭の中のそろばんで計算をする珠算式暗算には、以下3つのメリットがあります。

1.暗算は計算スピードが上がる分、正確さに欠けるデメリットがある。珠算式暗算は計算が早くなった分を見直しの時間に使えるため、間違いに気づきやすくミスが少ない。

2.珠算式暗算は、基本的に大きな桁から計算をしていく。自然と概算できるようになるため、数感覚を養うこともできる。

3.計算を繰り返し行うことで、計算の過程が珠の動きとしてパターン化される。珠算式暗算は右脳で処理をするため高速計算ができるほか、右脳のトレーニングとしても効果的。

 

珠算式暗算の仕組み

 

珠算式暗算は頭の中のそろばんを使って計算する方法のため、当然そろばんがベースとなります。そろばんでの計算方法(運指、運珠)をしっかり習得していないと、珠算式暗算の習得は難しいです。珠算式暗算は実際の珠を動かすことで習得した珠の動きによって数をイメージ化させ、頭の中に映像として処理をする訓練が必要となります。

頭の中で珠の動きをイメージし、処理することを反復練習しましょう。練習を繰り返すことで珠の動きがパターン化します。パターン化した珠の動きはオートパイロット機能として脳に定着するため、実際に手元にそろばんがなくても、頭の中でイメージするだけで計算ができるようになります。これが珠算式暗算です。

珠算式暗算が身に付けば、数字をイメージ化して変換パターンを頭の中で繰り返し、計算の答えを導き出せるようになります。

 

珠算式暗算が上達するコツとは

 

珠算式暗算のためにそろばんの計算方法を身に付けることは必須となりますが、そろばんをやっただけでは暗算が身に付きません。暗算のためのそろばんのトレーニングが必要となります。

計算を頭の中でイメージ化するには、段階に応じた細かいステップ進めていけば、効率の良い学習につながります。珠算式暗算の上達に有効な暗算トレーニングには、以下のものがあります。

 

・読上暗算

読上暗算(よみあげあんざん)とは、先生や講師が読み上げた数字を暗算していくトレーニングです。「ねーがーいーまーしーてーはー〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円では!」の、読上暗算で使われる有名なフレーズを一度は見聞きしたことのある人も多いのではないでしょうか。

読上暗算は数字を耳から聞くため、イメージを作りやすくトレーニングに有効です。筆算では難しい耳から聞いた数字の計算ができるのも、珠算式暗算だからこその強みと言えるでしょう。

 

・フラッシュ暗算

ある程度珠算式暗算が身に着いたら、フラッシュ暗算にも挑戦してみましょう。

フラッシュ暗算とは、フラッシュカードなどに書かれた数字を見て暗算をするトレーニングです。目で見た数字を瞬時に「画像」として認識し頭の中で処理するため、暗算のスピードアップに有効なトレーニングとなっています。珠算式暗算の熟練者になると、3秒かからない速さで3桁の数字を15回足し算する計算が可能です。

頭の中で筆算の形をイメージする「筆算式暗算」をもちいて暗算をする人も多いでしょう。珠算式暗算では、筆算式暗算では処理しきれない膨大な数字も瞬時に計算ができます。これは珠算式暗算が右脳で処理する計算だからです。右脳を使うことで、計算だけではなく、情報処理全般、記憶力などの引き上げも期待できます。

 

「いしど式」は暗算力強化にも強い!

いしど式では「とうめいそろばん」という方法を用いた暗算練習を行っています。とうめいそろばんは、そろばんの珠を頭にイメージする珠算式暗算です。パターン認識とイメージ力による暗算トレーニングは、天才の学習法ともいえます。いしど式そろばんは、初歩段階から珠算式暗算のトレーニングを導入することで、暗算力を効果的に身に付けられるのが特徴です。いしど式で「そろばん」を学び、将来重宝される暗算力を身に付けてみませんか?

 

いしど式そろばんとは?:https://www.ishido-soroban.com/

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