そろばん学習

2022/09/09

小学校の算数は何を習うの?つまずきやすい単元の勉強法を知っておこう

これから小学校入学を控えたお子さんを持つ保護者の方や、今まさに小学生の子育て真っ最中の保護者の方で、「小学校の算数はいつ、何を習うの?」「文字の読み書きはできるけれども、計算はまだできない」「先取りはさせた方が良い?」など、小学校で習う算数に対して疑問や不安を持つ方も多いですよね。

この記事では、小学校の算数で学年ごとのカリキュラムとつまずきやすいポイント、おすすめの勉強方法について解説します。

意外と多い!学年別、学校で習う算数の内容

小学校の算数のカリキュラムや学ぶ内容は、文部科学省でまとめている「小学校学習指導要領算数編」に記載されています。小学校学習指導要領に沿って、小学校の算数で習う内容やカリキュラム、さらにつまずきやすいポイントを、学年ごとに紹介していきます。

 

1年生

 

1年生は算数に触れるはじめての学年です。数の概念や計算の意味、量、図形と数量の関係に関する基礎的な学習を積み重ねることで、数量や図形についての感覚、計算、身の回りのものの量の大きさの比較、簡単な絵や図などに表す技能を身に付けていきます。

 

カリキュラム

数と計算
  • ものの数を比べる
  • 数や順番を正しく数える・表す
  • 数の大小や順序
  • 十の位までの数の表し方
  • 簡単な百の位までの数の表し方
  • ひとけたの数とひとけたの数との足し算及びそ引き算の計算の方法
  • 簡単な十の位の数などの足し算及び引き算の計算の方法
量と測定
  • 長さ、面積、体積を直接比べる
  • 身の回りにあるものの大きさを比べる
  • 日常生活の中で時刻を読む
図形
  • 図形についての基礎
  • ものの形や形の特徴をとらえる
  • 前後、左右、上下など方向や位置に関する言葉を正しく用いる
測定
  • 量と測定についての基礎
  • 時刻の読み方
数的関係
  • 足し算及び引き算が用いられる場面を式に表す
  • 式を読み取る
  • ものの数を絵や図などを用いて表す、読み取る

つまずきやすいポイント

・数字が書けない
・引き算ができない…足し算を理解できていないため
・繰り上がり、繰り下がりの計算…さくらんぼ算が理解できない
・時計の読み方がわからない
・文章題…国語の読み取る力が不足している

 

2年生

 

2年生の算数は年間の授業時間の約2割を占め、国としても重要視しています。一生付き合う九九が登場するのも2年生からです。1年生に引き続き実際の物などを使って算数の学習に関心を持たせ、基礎的・基本的な概念や性質などを理解すること、また日常の事象や算数の学習場面を数学的に表現したり処理したりすることを重視しています。

 

カリキュラム

数と計算
  • 同じ大きさの集まりをまとめる、分類して数える
  • 千の位の数までの表し方
  • 数の大小や順序
  • 数の相対的な大きさ
  • 1/2・1/4など簡単な分数
  • 十の位の数の足し算及び引き算の計算の仕方
  • 簡単な百の位の数などの足し算及び引き算の計算の仕方
  • 足し算及び引き算に関して成り立つ性質やかけ算との簡単な性質の関係性を知る
  • 九九の構成
  • ひとけたの数とひとけたの数とのかけ算の計算
  • 簡単な十の位の数とひとけたの数とのかけ算の計算の仕方
量と測定
  • 長さの単位(ミリメートル(mm)、センチメートル(cm)、メートル(m))
  • 体積の単位(ミリリットル(ml)、デシリットル(dl)
  • リットル(l))、時間の単位(日、時、分)を知る
図形
  • 三角形、四角形、正方形、長方形、直角三角形、箱の形をしたものを知る
数量関係
  • 足し算と引き算の相互関係
  • かけ算が用いられる場面の式
  • 数量を分類整理し簡単な表やグラフに表す、読み取る

つまずきやすいポイント

・桁のおおきな加減の筆算…繰り上がり、繰り下がりが分からない
・九九…いきなり覚えることが多くなる
・単位(時間も含む)など…単位が覚えられない、どの単位だったか迷ってしまう
・たし算とひき算の筆算…桁がずれる、なぜ必要か?と考えてしまう
・図形…覚える図形の種類が多い、直感が通用しない、図形が理解できない

 

3年生

 

3年生では割り算がスタートし、さらに小数点や分数も登場します。長さ、重さ、図形、数量やその関係についても、2年生までに習った基礎が応用として展開されます。

 

カリキュラム

数と計算
  • 万の単位、10倍・100倍・1/10の大きさの数及びその表し方
  • 数の相対的な大きさについての理解
  • 百の位の数や千の位の数の足し算及び引き算の計算の仕方
  • 十の位の数や百の位の数にひとけたの数や十の位の数をかけるかけ算の計算の仕方
  • 割り算とかけ算、引き算との関係
  • 割る数がひとけたの数で、答えが十の位の数の簡単な割り算の計算の仕方
  • 小数の意味や表し方、分数の意味や表し方
  • そろばんによる数の表し方
量と測定
  • 長さの単位(キロメートル(km))
  • 重さの単位(グラム(g)、キログラム(kg))、
  • 長さや重さのおよその見当をつける、目的に応じて単位や計器を適切に選んで測定する
  • 秒について知る、日常生活の中で必要となる時刻や時間を求める
図形
  • 二等辺三角形、正三角形、角、円、球、それらの中心、半径、直径について知る
数量関係
  • 割り算を式に表す、式を読み取る
  • 数量の関係を表す式を理解する
  • 数量の関係を式に表す、式と図を関連付ける
  • 数量を□などを用いて表し、その関係を式に表す
  • 数を当てはめて調べる
  • 資料の表やグラフを用いる、棒グラフの読み方や書き方について知る

つまずきやすいポイント

 

・時間と距離(旅人算)…距離や時間の概念が把握できない
・□を求める計算…文章題が理解できない、足し算、引き算の順番を変えられない
・掛け算…九九を忘れてしまった、九九から掛け算の意味を理解できない
・円と球…抽象的な概念が理解できない

 

4年生

 

4年生では3年生で登場した割り算を応用し、グラフや表で平均などの統計が取れるようになります。また図形が多く登場し、多岐にわたる面積の求め方を学習します。

 

カリキュラム

数と計算
  • 億・兆の単位、概数、四捨五入、目的に応じた四則計算の結果の見積り
  • 割る数がひとけたの数や十の位の数で、割られる数が十の位の数や百の位の数の場合の計算の仕方
  • 整数の計算の能力の定着
  • 小数の足し算及び引き算についての理解を深める
  • 小数の足し算及び引き算の計算の仕方
  • 乗数や除数が整数である場合の小数のかけ算・割り算の計算の仕方
  • 分数についての理解、簡単な大きさの等しい分数
  • 同分母の分数の足し算及び引き算の計算の仕方
  • そろばんを用いた足し算及び引き算の計算
量と測定
  • 面積の単位(平方センチメートル(cm2),平方メートル(m2),平方キロメートル(km2))
  • 正方形及び長方形の面積の求め方
  • 角の大きさについて単位と測定の理解
図形
  • 直線の平行や垂直の関係
  • 平行四辺形、ひし形、台形、立方体、直方体、直方体に関連した直線や平面の平行や垂直の関係
  • ものの位置の表し方
数量関係
  • 変化の様子を折れ線グラフを用いて表す
  • 四則の混合した式や( )を用いた式、公式を理解する
  • 数量を□、△などを用いて表し関係を式に表す
  • □、△などに数を当てはめて調べる
  • 交換法則、結合法則、分配法則についてまとめる
  • 資料を集めて分類整理する
  • 折れ線グラフの読み方や書き方

つまずきやすいポイント

・立体や面積…分度器が正しく使えない
・小数や分数の加減…点の位置を付け間違える
・桁の多い割り算のひっ算…計算に時間がかかる
・概数(四捨五入)…四捨五入する場所が分からない

 

5年生

 

5年生では面積に加え体積の計算も入ってきます。面積の計算は図形が混同し、同じ図形をコンパスや三角定規を使って書くことも求められます。

 

カリキュラム

数と計算
  • 偶数、奇数の分類

  • 約数、倍数、小数のかけ算及び割り算

  • 異分母の分数の足し算及び引き算

  • 整数及び小数を分数の形に直したり、分数を小数で表したりする

量と測定
  • 三角形,平行四辺形,ひし形及び台形の面積の求め方
  • 体積を計算によって求める
  • 体積の単位(立方センチメートル(cm3),立方メートル(m3))
  • 立方体及び直方体の体積の求め方
  • 量の大きさの測定値について
  • 異種の二つの量の割合としてとらえられる数量の比べ方や表し方
図形
  • 多角形や正多角形、図形の合同、図形の性質、円周率、立体図形(角柱や円柱)
数量関係
  • 伴って変わる二つの数量の関係を表で考察
  • 簡単な比例の関係
  • 数量の関係を表す式対応や変わり方に着目
  • 百分率
  • 円グラフや帯グラフの書き方、読み方

つまずきやすいポイント

・割合…比べる量の概念が理解できない
・分数の加減乗除…掛け算、割り算の基礎ができていない、計算ルールを混同してしまう

 

6年生

6年生では5年生で習った分数の掛け算、割り算の応用に加えて、縮図や拡大図、比例、反比例についても学習します。

 

カリキュラム

数と計算
  • 分数のかけ算及び割り算の計算の仕方

  • 小数及び分数の計算の能力の定着

量と測定
  • 円の面積、角柱及び円柱の体積の求め方
  • 速さの求め方
  • メートル法の単位の仕組み
図形
  • 縮図や拡大図
  • 対称な図形についての理解
数量関係
  • 比例の関係、反比例の関係
  • 数量を表す言葉や□、△などの代わりにa,xなどの文字を用いる
  • 資料の平均や散らばり、統計的な考察、度数分布を表す表やグラフ

つまずきやすいポイント

・比例、反比例…式とグラフが関連付けられない、複合的な考え方ができない
・単位変換…速さの概念が分からない、暗記ができない
・文字と式・移行(Xを使った式)…アルファベットを使うことに慣れていない

 

h2:苦手を克服する効果的な勉強法は?

子どもが算数に苦手意識を一度持ってしまうと、今までと同じ学習方法では解決しないことがあります。苦手克服の近道となる可能性のある、効果的な学習方法を自学の場合と塾などの学習機関の場合とでそれぞれ紹介します。

 

自学の勉強法を工夫しよう

算数の苦手な単元を理解するために、まず自分で予習や復習に取り組む人がほとんどでしょう。自分で学習する上で工夫できる勉強法を紹介します。苦手な部分を全部詰め込むことで、余計に算数が嫌いになってしまいそうなときには、まずは自分のペースで進めててみましょう。

 

①効率の上がるノートの取り方を心がける

 

ノートを取ることには、授業や自分で調べた知識や学習内容をインプット、アウトプットすることで整理し、考える役割があります。ほかにも、授業や調べもの時のふとした思い付きや疑問、ひらめきをノートにメモしておくことで、物事を多角的に考えるきっかけも作れるでしょう。

学習効率の上がるノートを作るためのポイントを紹介します。

・日付や教科書のページを書く(後で見返したときに調べやすい)
・色を変える、枠で囲むなど、大切なところは目立たせる(後から見返したときに要点が分かりやすい)
・失敗したところ、印象に残ったキーワードなどをメモしておく
・算数の文章題はノートに図や式で表してみる
・計算途中の簡単な式も飛ばさずに書く

 

まず現在自分のとっているノートの内容と、上のポイントを比べて見てみましょう。良い部分はそのままに、悪い部分は改善しながら良いノートを作っていくのが重要です。

 

②学習サポートのアプリを活用する

 

無料でリリースされている算数学習のアプリを活用するのも有効です。学年別、単元別(計算特化、図形や立体などの特化、九九特訓など)もあるので、自分に合ったものを探して挑戦してみましょう。アプリはゲームのようにクリアして楽しくステップアップできたり、繰り返したり、戻ることもできます。自分のペースで学習が進められることがメリットです。

 

③自分に合った問題集を使う

 

問題集には学年別にまとめたものと、単元ごとにドリルとしてまとめたものがあります。予習、復習などの目的であれば学年を踏襲している教科書の出版社に合わせた問題集を使用、逆に苦手単元を克服したい場合は単元ごとのドリルを活用するのがおすすめです。また、文字・絵・図の割合やカラーなのかシンプルな配色なのかなど、飽きずに続けられるかを考慮し、子どもに合ったものを選びましょう。

 

塾や通信教材を取り入れよう

算数の苦手克服は自分で学習を進めることももちろん大切ですが、なかなか苦手意識が克服できないと、子どもの焦りや不安にもつながります。ますます算数が苦手になりそうなときには、指導のプロである塾や通信教材を取り入れてしっかりと苦手を解決しましょう。

 

①学習塾で復習する

学習塾は、大きく分けてふたつあります。

 

①集団受講:複数人数が同じ目標に向けて同時に授業を受ける塾です。同志がいるため解決した喜び、壁にぶつかったときの苦しみなどを一緒に励ましあい、乗り越えるモチベーションが得られます。一方個人的な質問については授業中に質問しにくく、授業後などに聞く、結局分からないままになってしまうなどのデメリットもあります。

 

②個別指導:個人の学習に合わせて一対一、または一対二で進める学習塾です。疑問や不安はその場で解決できる一方、全体での自分の位置を把握しにくく、別途統一テストなどを受ける必要があります。

 

塾に通う子どもの習熟度や学習スタイルに合わせた学習塾を選びましょう。

 

②算数教室に通う

算数教室(算数塾)とは、算数を専門に教えている学習塾です。算数の基礎力、応用力を身に付けられるだけでなく、計算力・論理的思考・物事を整理する力など、社会に出てからも役立つ能力やスキルを身に付けられます。算数教室は生徒の個々のレベルに合わせた難易度で無理なく学習を進めるため、モチベーションが保ちやすいのがメリットです。算数の苦手意識の克服はもちろん、得意な子はどんどん飛び級して先に進める教室もあります。個別指導、グループレッスンなど指導形式もさまざまなため、通う目的や子どもの性格に合う算数教室を選びましょう。

 

③算数に生かせる習い事をする

 

算数の苦手克服に活用できる習い事をするのも有効です。

・すべてに共通する計算力:そろばん

・文章題や計算式を理解する:プログラミング(論理的思考)

 

また、図形や展開図などの理解には空間認識能力を要します。習い事ではありませんがブロック遊びなどを多く行うことで、空間認知能力を養えます。

 

楽しみながら子どもの学習習慣を育む!いしど式でそろばんを習うメリット

 

小学校の算数では、どの学年でも計算が関係してくる単元が多いです。基礎となる計算力を身に付けることが、小学校の算数の各単元のスムーズな理解につながります。また、計算力がないと授業のスピードについていけない、時間内に解かなければいけないテストで時間が足りなくなるなどの問題も出てきます。まずは算数の基礎である計算力を身に付けることが重要です。

 

計算力を育む習い事としておすすめなのが「そろばん」です。そろばんは計算を繰り返し行うことで、数字に強くなる、暗記ができるようになるメリットがあります。また、子どものレベルに合わせてどんどんステップアップしていくため、自信やモチベーションにもつながります。将来必要とされるSTEM教育の土台を築くのにも有効です。

 

いしど式そろばんでは、小さな目標を立ててコツコツ達成させるスモールステップ式を採用しています。つまづくことなく、子どもの「できた」という自信につなげます。さらに、対面のほかにも教室と同じ学習を自宅でできるオンラインや、自分のペースで取り組めるインターネットそろばん教室も用意。ご家庭のライフスタイルやお子様のスケジュールに合わせて、多様なそろばんの学び方が選べます。

 

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