働き方ガイド

2022/09/08

障がい者の働き方に関する提案3点

いしど式では、ひとり一人が個性を活かして輝ける社会を目指して。
障がいをお持ちの方が「働く」ことについてのコラムをご紹介しています。

初めまして、株式会社パラボ(Palabo)の金子と申します。
まず初めに私自身は障がい者ではありません。(認定をうけていませんので)

そんな私が障がい者の働き方をご提案するのは
大変おこがましいというお叱りもあるかと思いますが、
私の子供(執筆時12歳)は障がい者として
この先も健常になる見込みは少ないと言われております。

あと6年で成人になり、10年もすれば社会人となる年齢を見据えて、
将来の我が子や同じ境遇の方に何か一つでも役に立てることはないかと考えて
今回株式会社イシドの沼田様の協力も得て投稿させていただきます。

障害をもつ方が生活のために働いて対価を得ていくことは、
一般に健常者と言われる人よりも、1段ハードルが上がると思われます。
そう考える理由と合わせて、働き方に関する3つの提案をさせていただきます。

障がい者就労のハードルが健常者よりも高いと考える理由

まず初めにここでいうハードルとは“生産活動内容”、“収入”とさせていただきます。

その上でハードルが高い理由は
社会全体が障がい者を前提とした場になっていないことが考えられます。

このことは決して社会や職場が悪いと言っているのではなく、
社会活動を効率的・生産的に進めていくための仕組みとして発達してきた経緯から、
生産活動者全体の割合で障がい者が少数派である以上、致し方ない面もあると思います。

人口減、人材不足が騒がれている中、
このままではいけないと考えている人たちは多く、
各方面で障がい者雇用が叫ばれていますが、進みはスムーズとは言えません。

従業員数 雇用率(法定雇用率は2.3%)
45.5~100人未満 1.74%=>未達
100~300人未満 1.99%=>未達
300~500人未満 2.02%=>未達
500~1000人未満 2.15%=>未達
1000人以上 2.36%=>達成

出典:厚生労働省HP「令和2年障がい者雇用状況の集計結果」から抜粋

これからの生産環境は
個々人の特性を生かした環境作り(意識も職場環境も働き方も)への
シフトが必要と考え、以下の3点を提案していきたいと思います。

提案3点

1. 障がい者たち自身で価値を生み出す
この考え方自体がとてもハードルが高いように思われますが、
私はこの考え方、意識が大事だと考えています。

自分のことをよくわかっているのは自分自身だとも言えます。
障害という経験は多くの人にとっては未経験です。
その経験値はどんな小さなことでも世の中の役に立つことができると考えています。

出典:https://unsplash.com

前向きに社会への参加が可能な障がい者の方は
他の同じ思いの代表者として一度考えてみてもらいたいと思います。
(もちろん、障害が幸せな体験ではないことは誰もが理解していることです。ここではあくまでも“自分のできる範囲”でということが大事だとお伝えしたいと思います。)

私の考える「パラポータル」サービスでは
体験の価値化を書籍等による体系化と
収益を投稿者に還元していくと言う形でモデル作りなどに取り組んでいます。

2. ITの活用
こちらはITを活用した働き方を一つの方法としてご提案します。
(諸事情踏まえず一括りにご提案して「そんなことできるかっ」というお叱りも受けそうですが、あくまで一つの考え方としてご理解ください。。)

IT活用の中でも「RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション:アールピーエー)」と「ノーコード」は生産性向上の大事なキーワードとなります。
定型業務を覚えさせたらあとは自動で同じことを行う「RPA」、
マウスと簡単なキーボードの操作で業務を行う機能を組み立てる、
「ノーコード(プログラミングを行わないのでNo Code)」

この2つのキーワードは生産性向上のキーワードとして
世間でも認知度が上がっておりますが、
障がい者にも取り組み甲斐のある内容と考えております。

私はこのRPAとノーコードについて
障がい者自身が組み立てて使っていけるように指導することで、
障がい者の生産性向上がグッと近づくと考えています。
私はIT業でエンジニアを経験していたこともありますので、
企業内の人材育成の面でもお手伝いしたいと考えております。

3. 働く環境の柔軟性
IT活用の推進により、働く環境はより柔軟になります。
代表例としてリモート(在宅)ワークがあげられます。

コロナ禍の数年で世間にもだいぶ浸透してきましたが、
障がい者にとって通勤・移動に伴う負荷は健常者よりもはるかに大きい場合があります。

その負荷を軽減するだけで、使える時間が増え、
生産性があげられるのであれば社会にとっても望ましいことだと思います。
上記2でITを活用していくことを提案しているのは
この働く環境にも繋がると思っているからです。

まとめ

上記3点の提案いかがでしょうか。

この提案内容を自分でも実現してみたい想いがあり、
株式会社パラボ(Palabo)とサービス「パラポータル(Para-Portal)」を作りました。

サービス「パラポータル(Para-Portal)」では
障がい者の体験を集める、体験の価値化、
さらに企業や様々な個人・団体と輪を繋げながら
障がい者が働くハードルを取り払うきっかけになりたいと思いますので、
ぜひサイトへの訪問と応援をお願いします。

障害者| パラポータル(プレビュー)|生活や仕事の課題を発信してみんなで解決していきたい!

障がい者の体験から気付きをまとめて世の中に発信して役立てていくサービスを作ります。パラポータルは現在プレビュー版です。多くのかたのご意見を集めて育てていきます。
出典:障害者| パラポータル(プレビュー)|生活や仕事の課題を発信してみんなで解決していきたい!

Palabo 働き方研究所

パラボは障がい者と一緒に過ごす未来を考えています。色々な働き方をみんなで一緒に考えて楽しい人生をおくりたい。
出典:Palabo 働き方研究所

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