教育・子育て

2022/09/08

子どもの自立はいつから?育むために親ができること

ほかの子どもが自分で何かをしているのを見ると「うちの子はいつも親任せで、自分で何かやろうとしないかもしれない」「自立した子どもにするにはどうしたらいいの?」と悩む保護者の方も多いかもしれません。

子どもの自立心を育んであげたい保護者の方のために、子どもの自立心の概要や始まる時期、自立心が芽生えるきっかけや自立心を育む方法について解説します。子どもの自立をぜひサポートしてあげましょう。

子どもの自立心とは?

自立心とは、他人の力を借りず、または支配されることなく自分の力で物事をやりとげよう、こなそうとする心構えを指します。

幼稚園をはじめとした教育の現場における自立心とは、「自分でやらなければいけないことを自覚する」「自分でやろうと考えたり、行動したりする」「できないことは先生など周りの人に手伝ってもらう」ことを前提に「自分であきらめずにやりとげることで、満足感や達成感を得て、成長体験を積み重ねて自信を持って行動できるようになる」こととしています。

 

子どもの自立はいつから始まる?

自立心の元となる「自我」が芽生えるのは、2歳ごろと言われています。子どもに自我が芽生え、何に対しても「イヤ!」と自己主張をする時期のためイヤイヤ期とも呼ばれています。その後親がやってきたことを少しずつ「自分でやる!」「自分でやりたい!」という様になり、少しずつ自立心が出てきます。なお、自立心とわがままは区別がつきにくいです。子どもが自分の要求を押し通そうとするときはわがまま、子どもが状況などを考えつつ「自分でやってみたい!」と要求するときは自立心となります。

かつては、本格的に子どもの自立心が出てくる時期は、小学校高学年から中学校1~2年生くらいとされていました。ところが栄養や情報が豊富にある環境で育つ現代の子どもたちの多くは、女の子は小学3年生、男の子は小学5年生くらいから本格的に自立心が出てくるようになったと言われています。

親世代が同年齢だった時代よりも、子どもの精神的、身体的な成長が格段に速くなっています。そのため自立心が芽生える時期は親と子どもで一概には比較できないと言えるでしょう。

 

自立心が芽生えるきっかけは?

幼少期の自立心は、子どもの自我がはっきりしてくることで少しずつ出てきます。幼少期に身の回りのことを自分でできて達成感を得る、自分の遊びを自分で選んで満足感を得る、新しいチャレンジに成功して成功体験を得るといった経験が、自立心が芽生えるきっかけとなります。

小学生(学童期)の自立心は、保護者の言うことを聞かない、関わろうとしなくなるなど保護者への反抗という形で出てきます。小学生の自立心が芽生えるきっかけはふたつあります。

ひとつめはひげがはえる、声変わり、女性らしい体つきになるなどの身体的な変化が出ることです。恥ずかしさや戸惑いを覚え、気持ちのコントロールができなくなり甘えたいのに甘えられない恥ずかしさから、保護者へ反抗してしまいます。

ふたつめが、自己形成です。子どもが集団生活のなかで視野を広げて社会性を身に付けることで「自分とはどんな人間か」と考えるようになり、保護者の態度や人格も客観的に見られるようになります。その結果社会や親の態度へ疑問を感じ、批判をするなど反抗的な態度を取るようになります。

 

子どもの自立を促す5つの接し方

子どもの自立心を育てるためには、自立心を構成するさまざまな要素を育てることが必要です。

自立心を育てる具体的な要素として、

・自発性:自分から進んで行動すること
・自己主張:自分の気持ちや考えをはっきり主張すること
・判断力:自分の行動や言動の善し悪しを考えること
・主体性:ことの善悪を考えて自分の判断で決めること
・独立性:決められたことを自分の意志で守ること  などです。

これらを育てるためには、
・自己肯定感
・達成意欲
・自己実現力のサイクルを回す

といったことがひとつの指標となります。

子どもがこれから生き抜く力を身に付けるための、自立心を育てる具体的な方法を順に解説していきます。

 

①子どもに選択させる

自立心につながる力が、物事を考える・決める・判断する力の自己決断力です。自己決断力がないと自分の考えも定まらないため、自立心には結びつきません。

自己決断力を育むには、小さな決断の機会を持たせることが有効です。小さいときはふたつの選択肢からはじめ、成長に合わせて複数の選択肢の中から選択させます。子どもが自分で決定して進めていくことで責任感や積極性が育成できるのと同時に、親も子どもの興味や関心がどこに向いているかを把握することにつながります。

何でも親が決定し、押しつけてしまうと子どものやる気も起きず、物事をなかなか進められなくなってしまいます。将来自分で決められず、常に誰かに決定を任せるような責任感の不足や優柔不断、臆病な性格になってしまうことも。将来生きていきうえでも、自己決断力は重要となります。

 

②意見を尊重する

子どもの決定した意思は、デメリットがあることだとしても尊重するようにしましょう。やらせて失敗した経験も、子どもにとっては財産となります。子ども本人も自分の意見が尊重されたことで自己肯定感が得られ、何事にも自信を持って取り組めるようになります。子どもの新しい才能が開花するきっかけにもなるかもしれません。

逆に子どもの意見を否定し続けると「自分は間違っている」「親の言うことが正しい」と思い込んでしまうことに。次第に意見を主張しない、自分で物事を考えることをしなくなってしまうでしょう。

 

③目標を持たせる

子どもに目標を自分で決めて持たせることにより、目標の達成に向かって積極的に行動を起こしたり、努力をしたりする原動力となります。

目標設定のポイントをいくつか紹介します。

・達成度が分かりやすいように具体的な数字や日時を入れる
・周囲(チーム)ではなく、個人単位での目標を設定する
・複数の目標を立てる
・子ども本人と話し合い、納得した目標を立てる

親が目標を決めてしまうと、親が引いたレールに従うようになってしまいます。子どもと目標を設定しようとしても漠然としすぎて難しい場合には、大谷選手の使用した「マンダラ設定シート」のようなチェックシートを活用するのも有効です。

参照:【テンプレート付き】大谷翔平も実践した「マンダラチャート」の使い方・書き方3ステップhttps://u-note.me/note/47502826

 

④干渉しすぎず、甘やかしすぎない

親が干渉しすぎたり、甘やかしすぎたりするのも子どもの自立心のさまたげとなります。まずは、干渉や甘やかしが具体的にはどんなことが該当するのか、確認します。

・干渉:子どもの意思に関わらず行動などを制限すること
・甘やかし:物理的、金銭的要求の面で子どもの意思を尊重しすぎること

 

子どもは過干渉な環境で育つと、失敗をする機会を失います。実際に失敗に直面したときに失敗を認められない、乗り越えられなくなってしまうでしょう。親が甘やかしすぎるとわがままがエスカレートし、忍耐力、我慢ができない人間となってしまいます。

ただし、ただ子どもを突き放すのは厳禁です。精神的な「甘え」は子どもの自己肯定感や安心感につながります。年齢に関係なく子どもに必要とされたら、親として都度しっかり受け入れてあげるようにしましょう。

 

⑤他の子と比較しない

子どもを他の子どもと比較すると、他人の顔色や評価ばかり気にするようになり、他人に依存してしまうようになります。他の子どもとくらべる必要がある場合は、優劣を付けないことが重要です。競争相手が必要な場合は、他の子どもではなく「過去の自分」と比較するようにしましょう。

 

子どもと楽しむ!自立心を育てるユニークな方法

自立心を育てる方法は、身近なところにもたくさんあります。工夫をすれば、子どもも楽しみながら自立心を育てることも可能です。自立心を育てる、ユニークな方法を解説します。

 

お手伝いをする習慣

家庭でのお手伝いは自立心を育むのに有効です。まずは自分の身の周りのことからスタートさせ、段階を踏んでいろいろなお手伝いを経験させましょう。

①自分の身の回りのことは自分で行う

・食べた食器は片づける
・自分の衣服は自分でたたむ
・上履きや靴下を洗う など

 

②家族の一員として役割を果たす

・包丁や火を使って調理する
・新聞、郵便物のチェックやゴミ捨て
・お風呂掃除やトイレ掃除 など

お手伝いによって身の回りを自分で整えられるようになる、家族から感謝される経験を通じて前向きな気持ちが得られる、責任感が芽生える、と段階をふんで自立心を育んでいけます。

 

②自然体験などの特別な経験

国立青少年教育振興機構の調べでは自然体験や生活体験、文化芸術体験が豊富な子ども、お手伝いを多く行っている子どもは、自己肯定感が高く、自立的行動習慣や探究力が身についている傾向があると分かっています。また、自然体験などの特別な経験は、子どもの自尊心を育むうえでも有効です。

・キャンプ
・酪農、収穫体験
・ハイキング
・登山
・スキー
・カヌー
・星空観察
・動植物観察

特別な体験からは命の大切さも真鍋、生物がそれぞれ生きていくために自分たちのできることを考えるきっかけになります。また、野外活動は集団で行うことが多いため、協調性や自立心の育成にもつながるでしょう。

ただし近年新型コロナウイルスなどで外出の機会が減少し、アウトドアアクティビティに代わってインドアのアクティビティであるインターネットやテレビ、ゲームも子どもへ一気に普及しました。自然体験などの機会を持つことも難しくなってきていますが、自立心を育てるためにも積極的に取り入れたい体験のひとつといえるでしょう。

 

③習いごとに通う

子どもの将来の社会活動のうえでも重要な要素となる自己肯定感の根本には「自信」があります。根拠のある自信を養うために必要な「競争」は、目標に向かって頑張る力にもなります。習いごとは子どもの競争の機会となり、自信をあたえるきっかけにもなります。

習いごとも、以下のようにいろいろなジャンルがあります。

【運動系】水泳
【運動系】サッカー
【運動系】ダンス
【芸術系】ピアノ
【芸術系】絵画
【文化系】囲碁
【文化系】将棋
【学習系】そろばん
【学習系】英会話
【学習系】プログラミング

どの習いごとをはじめるかは、個人または集団か、子ども自身の興味関心に合わせて親子で一緒に検討しましょう。始める習いごとは子どもに決めさせ、自己決定の経験と責任を持たせるのも重要です。習いごとの中でできていく交友関係に口出しをしないなど、親として子どもを信頼し、見守るようにしましょう。また習いごとが負担とならないように、無理のないようバックアップし、無理強いはしないのも重要です。

 

子どもの自立心を育む要素がたくさん!いしど式でそろばんを習うメリット

自立心を育むきっかけになる習いごとの中でも、数字に強くなる、集中力が身に付くなどいろいろなメリットがあるのが「そろばん」です。

そろばんを習うことで、様々なメリットが得られます。
・将来必要とされるSTEM教育の土台作りができる
・ステップアップしていくことで自信につながる
・教室でもオンラインでも、一緒に学ぶ仲間がおり、また競争もできる
・集中力、忍耐力、創造力など生きていくうえで必要な力が身に付く

また、いしど式そろばんでは子どもの自立心を育むための取り組みも行っています。
・成功体験を積み重ねるスモールステップ式を採用。つまずくことなくできたという自信を付けていける
・「自立」と「自律」の人間教育を大切にしている。困難にも自分の力で立ち向かっていく力を身に付けさせるために、多少の厳しさもある
・いしど式の先生は「第二の母」であることをモットーとし、お子様の変化はもちろん、子育てする親御様にも寄り添い、一緒に成長を見守り、喜ぶ先生がそろっている

 

子どもの自立心を育むだけでなく、多くのメリットが得られるそろばん。ぜひ習いごととしてはじめてみませんか。

いしど式そろばん無料体験はこちら!:http://campaign.ishido-soroban.com/

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